グリーン議員、ウクライナへの20億ドル追加支援で、監査を要求

(2023年2月28日)

2023年1月4日(水)、ワシントンのキャピトル・ヒルで、夜の下院閉会後、記者団に話すマージョリー・テイラー・グリーン議員(米ガイアナ州)。(AP写真/Jacquelyn Martin)

By Haris Alic – The Washington Times – Friday, February 24, 2023

 共和党のマージョリー・テイラー・グリーン下院議員(ジョージア州)は金曜日、過去1年間に米政府がウクライナに送った1,140億ドルを超える軍事および人道支援について、全面的な監査を連邦政府に強制できる法案を提出した。

 同議員の行動は、ロシア軍が昨年ウクライナに侵攻して以来、同国への軍事的、人道的、経済的援助の流れについて、下院共和党の幹部会の一部に懐疑論が高まっていることを表わしている。

 この動議は、バイデン大統領がウクライナに対し20億ドルの追加軍事援助を送る計画のさなかに出された。ロシア側のドローン戦術がエスカレートするのに対抗するため、国防総省はウクライナ側に弾薬、ハイテクドローン、電子偵察システムを提供する予定だ。

 「我が国の政府は国民が望んでいることに無知で切り離された鈍感な戦争屋に運営されており、我々を文字通りの第三次世界大戦に導いている」、グリーン議員は指摘する。「だからこそ、我々の血税がどこに流れているのかを正確に知るため、この決議案を提案したい。」

 政府当局者はウクライナ支援を削減する様子を全く示していない。「この先、困難な時期があるかもしれないが、ウクライナで何が危機に瀕しているのか見極めていこう」、ロイド・オースティン国防長官は語る、 「法と権利の世界が、専制と混乱の世界によって取って代わられないために。」

 ロシアが2022年2月にウクライナ攻撃を始めて以来、米国政府は1,140億ドル以上の援助を送ったが、ボロディミール・ゼレンスキー大統領率いるウクライナ政府は追加支援を要求している。

 グリーン議員のような保守派の共和党議員たちは、資金が如何に配分されてきたか、十分な説明責任が果たされていないと指摘する。

 昨年、連邦議会の民主党は、ウクライナ支援の支出を監督する特別監察官を設ける提案を否決した。提案した保守タカ派は、そのオフィス設置を資金調達関連法案と一緒に可決させようとした。しかし最終的に、議事日程上の懸念から超党派の多数決で拒否された。

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