ロシアの原油離れ欧州で加速、米国へのシフト進む

(2023年4月2日)

エネルギー省提供の未公開写真で、テキサス州フリーポート近郊のブライアン・マウンド遺跡の原油パイプが写っています。(エネルギー省 via AP, File)

By Ben Wolfgang – The Washington Times – Wednesday, March 29, 2023

 ロシアのウクライナ侵攻を受けて、欧州の米国産原油へのシフトが進んでいる。侵攻に制裁を科す欧米に対してロシアは、エネルギー大国としての地位を武器に対抗しようとしたが、思うように進んでいないようだ。

 ロシア政府の最新の発表によると、原油需要減のため6月まで生産量を5%削減する。報道によると、今年初めの2カ月間のエネルギー販売による政府収入は、前年の同時期の半分、歳出はウクライナ侵攻で50%増加している。

 ロシア当局者らは、欧州への供給減をインドや中国などに輸出先を変更することで埋め合わせていると主張している。しかし、ロシア産原油への需要は限定的で、大幅な割引価格での販売を余儀なくされている。

 昨年2月のウクライナ侵攻前、ロシアは欧州への原油供給源として群を抜いていた。ところが、欧州は新たな供給源を見いだし、心配された冬も乗り切った。

 欧州連合(EU)の3月下旬の発表によると、米国は昨年12月に欧州へ3450万バレルを供給、これはEU全体の輸入の18%に当たる。ロシアは760万バレルでわずか4%だった。ロシア産原油離れが急速に進んでいることは明らかだ。

 EU統計機関ユーロスタットが3月28日に公表したデータによると、ロシア産原油の欧州輸出が減少する一方で、米国からの輸入が増加しており、シェアは21年末から22年12月の間に6ポイント上昇したという。

トランプ氏の「常識の革命」、欧州にも-元ポーランド首相

(2025年01月28日)

トランプ政権発足、世界は反中国で結束を 中立という幻想

(2025年01月25日)

北朝鮮、日本のNATO代表部設置に反発

(2025年01月22日)

保守メローニ伊首相、トランプ政権との関係強化へ

(2025年01月20日)

トランプ氏発言にデンマーク、パナマ、カナダが警戒

(2025年01月13日)

揺れ動く米韓の限界を試した北朝鮮ミサイル

(2025年01月12日)

ナイジェリア、キリスト教徒にとって最も危険な国-人道支援機関報告

(2025年01月10日)

中国の「運命共同体」論にだまされるな ハドソン研究所中国センター所長 マイルズ・ユー

(2025年01月08日)

ニューオーリンズでテロ、イスラム国復活の兆候 中東・アフリカで支配拡大

(2025年01月07日)

韓国の弾劾劇揺るがす謎の疑惑と隠蔽工作

(2025年01月04日)
→その他のニュース