性転換求める子供の行方を親に知らせない新法成立-ワシントン州
By Valerie Richardson – The Washington Times – Tuesday, May 9, 2023
ワシントン州では、子供が中絶や性転換のための薬や手術のために家出した場合、保護者に直ちに通知されなくなる。
ジェイ・インスリー州知事が9日に署名したこの法律は、家出した子供が「保護された医療サービス」を求めたり、受けたりする場合、青少年保護施設や子供を受け入れている家庭は行方不明の子供の所在を親に知らせないことを認めている。
これらの医療サービスには、中絶手術、第二次性徴遮断薬、クロスセックスホルモンなどが含まれる。
民主党のインスリー氏は、署名式で「この法律により、ワシントン州は、(本人の性自認を尊重する)ジェンダーアファーメーション治療や生殖医療サービスを受ける青少年を支援するために、より思いやりがあり、発達段階に応じた適切で理性的なアプローチをとることで一歩先を行く」と述べた。
州共和党は、この法案によって青少年保護施設が「ジェンダーアファーメーションケア」を求める子供たちを親から隠すことができるようになると警告し、拒否権発動キャンペーンを展開したが、インスリー氏は上院法案5599に署名した。
この法案を非難していたのは、ワシントン州共和党女性連盟で、「政府や『受け入れ』団体が、親に知らせることなく保護し、ジェンダーアファーメーション治療、生殖医療サービスを提供できるようにするものであり、家族を蝕む」と主張する決議を採択している。
連盟は宣言の中で、「子供は親に知らされないまま施設、家庭、センターに収容され、子供がジェンダーアファーメーション治療や中絶サービスを望んでいるなどの『やむを得ない理由』があれば親には通知されない。子供が何歳まで保護されなければならないかについての年齢制限はない」としている。
シアトルのラジオトークショーの司会者アリ・ホフマン氏は、「臆病な」知事が、「州公認の子供の誘拐に誰も抗議できないように」、議員らと内輪で法案に署名したと非難した。
州法では、「やむを得ない理由」がない限り、72時間以内に行方不明の子供の居場所を親に通知することが義務付けられている。「やむを得ない理由」には一般的に、未成年者が親からの性的・身体的虐待から逃れている場合などがあてはまる。
この法律で、「やむを得ない理由」のリストに「ジェンダーアファーメーション治療」と「生殖医療」が追加された。
上院民主党は法案署名に喝采を送り、この法律が「青少年の安全な保護への障壁を取り除く」と主張した。
法案提出者のマルコ・リイアス州上院議員(民主)は、「トランスの若者も含め、すべての子供には家庭で安全に過ごす権利がある。完璧な世界ではそうだが、残念ながら現実はそうではない。この法案は、子供たちが家庭で歓迎されないときに、安全で安定した場所を確保するための私たちの決意を確認するものだ」と述べた。
反対派はすでに、11月の投票でこの法案を廃止することを目的とした投票文を提出しているが、民主党は、この法案に関する「広範な偽情報」と主張した。
上院民主党は「現行法では、認可を受けたシェルターは、やむを得ない理由がない限り、子供が保護された場合、親に通知しなければならない。この法案は、認可されたシェルターが、若者が生殖医療サービスやジェンダーアファーメーションケアを求めている場合など、追加された特定の事例について、親の代わりに子供・若者・家族省(DCYF)に連絡することを認めている」と指摘した。
その後、DCYFは家族の再会を試みることができる。その間、未成年者は親の許可なく受け入れ家庭に滞在することができる。
民主党は、「全米の州が反LGBTQ法案を提出し、可決している」ため、この法案は必要だと主張、未成年の子供が性転換のための薬や手術を受けることを禁止する共和党が強い州の法案に言及した。
インスリー氏は先週、4期目を目指さないことを表明し、「聖火を渡す準備ができている」と述べた。