飲酒による女性死亡が増加-米調査

(2023年8月2日)

2018年11月8日、ミルウォーキーの酒屋で隣り合わせに積み上げられたビールのケース。ウィスコンシン州のアルコール業界は、取締りの強化につながる同州のアルコール法の見直しを支持している。(AP Photo/Ivan Moreno, File)

By Sean Salai – The Washington Times – Friday, July 28, 2023

 新型コロナウイルスの流行を迎える前後の3年間に、米国で飲酒による女性の死亡率が「著しく上昇」し始めていたことが調査から明らかになった。

 米国医師会が発行する医学雑誌「JAMAネットワーク・オープン」に7月28日、4人の研究者が調査結果を発表した。政府のデータベースを分析したところ、1999~2020年の間に、アルコール中毒、アルコール性肝疾患、急性中毒、アルコール乱用に関連する精神・行動障害などで死亡した米国民は60万5948人に上ることが分かった。

 この研究によると、この期間にアルコール関連死は男女ともに増加。男性は女性の2.88倍死亡する可能性が高い。

 また、新型コロナの流行を迎える3年間を見ると、男性と比べて死亡率の上昇が女性の方が早く、飲酒習慣の男女間における従来の格差が縮まっていることが判明した。

 2018~2020年の間のアルコール関連死の増加率は、女性が年平均14.7%、それに対し男性は12.5%であり、女性が男性を上回っていることが分かった。

 共同研究者でサウスカロライナ大学薬学教授のイスマエル・ユヌサ氏はワシントン・タイムズ紙に「女性の飲酒率や肥満率の上昇が要因となっている可能性がある」と語った。

 ユヌサ氏はその上で「この研究ではこの傾向の理由の調査が行われていないため、女性の飲酒関連死増加の説明にはさらに研究が必要」と述べた。

 国立アルコール乱用・アルコール依存症研究所のジョージ・クーブ所長は、女性の飲酒が増え、それに関連する問題で苦しんでいる女性も増えていることが最近報告されており、今回の調査結果はそれらを反映していると述べた。

 クーブ氏は今回の調査結果によって、二日酔い、失神、肝炎、肝硬変、アルコール関連の心臓病、がんによる死亡リスクが男性よりも女性が高いことを示す「蓄積された証拠」がさらに増えたことになると述べた。

 アルコール・薬物中毒を専門とする行動生理学者のクーブ氏は電子メールで、「生理学的違いから、体格が同じくらいの男女が同量のアルコールを摂取した場合、女性の方が血中アルコール濃度が高くなる傾向がある」と強調した。

 クーブ氏によると、なぜ近年、女性の飲酒量が増加したのかは不明だ。

 クーブ氏はこの調査には関与していないが、「この変化は前世紀の広範囲な文化的変化を反映しているようだ。例えば、女性の飲酒は、時代とともに受け入れられるようになり、普通のことになっていった」との見方を示した。

 オハイオ州カントンに拠点を置く家族心理学者で作家のレイ・グアレンディ氏は、これらの文化的変化は女性の「絶望死」の増加を引き起こしており、宗教や家族など伝統的な制度の衰退を反映していると述べた。

 「これらの核となる社会的なガードレールが取り外され、人々が過度に自立するようになると、生きていくことに対する意義が危機的なほどにまで失われる。女性の不安やうつはかつてないほど高まっており、自分の手で解決しようとする女性が増えても不思議ではない」

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