トランプ氏、資金調達でもリード 激しい2位争い-共和大統領選
By Seth McLaughlin – The Washington Times – Monday, October 16, 2023
ドナルド・トランプ前大統領は、2024年共和党大統領予備選の世論調査で突出しているが、資金調達でも圧倒的な強さを見せている。
各候補の選挙委員会が提出した最新の報告書によると、トランプ氏以外の共和党候補者が、資金調達で激しい2位争いを繰り広げる一方で、マイク・ペンス前副大統領らは一層厳しい戦いを強いられている。
トランプ陣営は、7月から9月末までの3カ月間で2450万㌦を集めた。
「トランプワールド」によると、政治活動委員会(PAC)「セーブ・アメリカ」への寄付を含めると、総額は4550万㌦に上る。
セーブ・アメリカは10月、3800万㌦近い資金でスタートしていた。
一方、バイデン大統領が資金調達を進めており、ロバート・ケネディ・ジュニア氏も健闘している。
バイデン陣営は2500万㌦近くを集めた。
陣営によると、民主党全国委員会(DNC)と三つの共同資金調達グループへの献金を合わせると、その総額は7100万㌦に上るという。
最近、民主党を離脱し、無所属で出馬したケネディ氏は、870万㌦を調達、公式選挙口座には600万㌦以上あるという。
共和党では、トランプ氏と互角に戦える候補者はいない。
トランプ氏の公式選挙口座には、最も資金力のある対抗馬、フロリダ州のロン・デサンティス知事の3倍の資金がある。
トランプ氏は法廷闘争という逆風にさらされているが、それら障害をものともしていないということだ。
一方、デサンティス陣営は、同期間に1100万㌦以上を集め、ほぼ同額を支出した。
デサンティス氏は1月15日のアイオワ州党員集会に賭けている。
同氏は先月、1230万ドルを支出した。
ニッキー・ヘイリー前国連大使(前サウスカロライナ州知事)はアイオワ州ではデサンティス氏に次ぐ3位だが、ニューハンプシャー州ではデサンティス氏を抜き、トランプ氏に次ぐ2位に浮上した。ヘイリー氏は、トランプ氏が参加しなかった最初の2回の討論会で弾みをつけ、選挙イベントの聴衆も増加した。
ヘイリー氏は820万㌦を調達し、350万㌦の支出、1160万㌦が手元に残っている。
億万長者の元バイオテクノロジー企業幹部ビベック・ラマスワミ氏は、6月から9月までに1200万㌦以上を支出した。740万㌦を調達し、銀行には400万㌦以上が残っている。
サウスカロライナ州のティム・スコット上院議員も、調達した資金を上回る額を支出している。
1200万㌦以上を使い、460万㌦以上を調達。陣営には1330万㌦の現金がある。
これらの数字の一部にはごまかしもある。
例えば、ノースダコタ州のダグ・バーガム知事は430万㌦を集めたが、これには同氏が陣営に貸した200万㌦が含まれている。
一方、ペンス氏は支出額とほぼ同額の340万㌦を調達。銀行には110万㌦余りが残されている。
クリス・クリスティー前ニュージャージー州知事の口座には390万㌦あり、過去3カ月で同額の資金を集めていた。
実業家のペリー・ジョンソン氏は、ダークホースとしてほぼ自己資金で動いている。400万㌦を選挙運動に貸し、100万㌦以上が銀行に残っている。
エイサ・ハチンソン前アーカンソー州知事の預金残高は32万5287㌦で、10万㌦強の無所属候補コーネル・ウェスト氏をわずかに上回っている。