外国技術への監視、中国が先行 元CIA職員が警告

(2023年10月29日)

2023年7月5日水曜日、上海で開催された世界AI会議の期間中、中国の半導体・チップ開発企業Kunlunxin社のブースでコンピュータチップセットを検査する来場者。2023年7月24日月曜日、中国政府は日本に対し、日本のチップ製造技術の輸出規制が発動された後、安全保障を理由にワシントンとその同盟国が中国に課してきた技術制限に加え、半導体産業を混乱させないよう訴えた。(AP Photo/Ng Han Guan)

By Ryan Lovelace – The Washington Times – Friday, October 20, 2023

 元中央情報局(CIA)職員のウィリアム・ハナス氏によると、米政府の外国技術の監視は不十分で、中国にはるかに後れを取っている。

 現在、ジョージタウン大学のアナリストであるハナス氏は下院議員らに対し、外国が科学技術をどの程度獲得しているかに関する情報機関の取り組みは悲惨な状況にあると語った。

 ハナス氏は最近の議会公聴会で「外国の科学技術への監視は、基本的にオープンソースで行われており、率直に言って悲惨だ。役に立たないだけでなく、有害だ。こういった表面的な取り組みでも、対応していることを示す証拠となるものの、そこにはほとんど何もないからだ」と語った。

 オープンソース情報とは、情報の専門家、学者、研究者などが使用する市販のデータを含む公開情報を指す。

 ハナス氏は下院司法委員会の知的財産小委員会で、CIA在職時に中国の技術移転を追跡するためのプログラムを構築したと語った。

 CIAを去った後、ハナス氏は、ジョージタウン大学の安全保障新興技術センターの設立を支援、そこでは研究者らが中国を注意深く監視している。

 ハナス氏は、中国は外国の科学技術(S&T)の開発状況を徹底的に調査しており、その努力は米国をしのぐと議員らに語った。

 「対照的に、中国は10万人以上の専門家を受け入れることで、われわれのはるか先を行く世界クラスのオープンソースの科学技術情報ネットワークを運営している」

 ハナス氏は、重要度の高い科学技術に専念する情報専門家の規模に大きな格差があり、中国の技術を真剣に精査しているのは、ほんの一握りでしかないと述べた。

 ハナス氏は「ほぼ100%オープンソースに基づいて書かれた情報機関による報告書を見てきたが、彼らは予算やその他もろもろを正当化するために断片的な機密情報をあちこちに付け加えている」と語った。

 米当局は中国の知的財産の窃取への懸念を強めており、連邦捜査局(FBI)のレイ長官は10月17日、オーストラリア、英国、カナダ、ニュージーランドの情報責任者らをカリフォルニアに集め、中国の企てについて警告した。

 レイ氏は「『これは彼らがターゲットにしている技術だろうか』との質問に対する答えは、大抵の場合『イエス』だ」と語った。

 中国は、米国の研究結果を盗み、それを軍事的優位性のために利用し、その技術を基に新たな進歩を遂げることに成功しており、これは技術部門全体に懸念を引き起こしている。

 例えば、グーグル・ディープマインドの研究者らは、5月の私的な会合で下院議員に、研究の成果が中国に盗まれているのではないかと懸念していると話した。中国共産党に関する下院特別委員会に近い情報筋によると、この研究者らは中国が軍事目的で研究の成果を利用していることに懸念を表明したという。

カリフォルニア州選出の共和党下院議員、ヤング・キム氏が2024年4月15日、ワシントンの連邦議会議事堂で演説を行った。(AP通信/J・スコット・アップルホワイト撮影、資料写真)

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