新世代の読者のためにデジタルに生まれ変わる聖書

(2023年12月14日)

ワシントンの下院本会議場の椅子に置かれた聖書(2023年1月6日撮影)。(AP Photo/Andrew Harnik, File)

By Mark A. Kellner – The Washington Times – Thursday, December 7, 2023

 聖書のデジタル化が進んでいる。これは聖書を含め本を読まない世代が増えたことが影響している。

 印刷された聖書は依然ベストセラーだが、「ユーバージョン」などのデジタル聖書も人気と利用を広げている。

 15年目となるスマートフォン・タブレット用無料アプリ、ユーバージョンは、聖書を7億4200万部提供した。アプリを開発したのは、1996年にオクラホマシティーで設立された福音カベナント教会の一員である「ライフ・チャーチ」で、オンライン上で大きな存在感を示している。

 「今年はダウンロードが1億器以上増え、かつてないほど高い伸び率を記録した」。ユーバージョンの設立者でCEOのボビー・グルーネワルド氏は電子メールでこう語った。

 同氏によると、聖書アプリの利用は2023年に20%急増し、「毎日約1200万人が利用している」という。

 グルーネワルド氏によると、ユーバージョンは2000以上の言語で3,000以上の聖書翻訳を提供しており、利用者は印刷された聖書ではできないような対照比較ができる。音声バージョンも含まれており、読むことができない場所でも聖書を聞くことができる。

 「このような方法で聖書と関わることは、人々に異なる視点を与え、聖書を新しい方法で理解する助けとなる。われわれのコミュニティーの多くの人々にとって、ユーバージョンは一貫して聖書に関わる道だ」。グルーネワルド氏はこう述べた。

 マーケティング統計会社ブランドン・ゲイルの17年のデータによると、米国では毎年、約2000万冊の印刷された聖書が販売されている。デジタル聖書の年間販売数やダウンロード数に明確なデータはないが、アップル・アイフォーンのアプリストアをざっと見てみると、数多くの翻訳が提供されていることが分かる。

 「デジタルが勝っていると思う」。こう語るのは、オックスフォード大学科学と宗教アンドレオス・イドレオス名誉教授のアリスター・マクグラス氏だ。「それが正しいとは言うつもりはない。だが、それでも、デジタル版は新たな読書法に適応し、本を読まない新世代に届いている」

 マクグラス氏の著書『始めに:欽定訳聖書の物語と同聖書はいかに国家・言語・文化を変えたか』は、最も人気があり、最も長く続く聖書翻訳の一つである欽定訳聖書の歴史をたどったものだ。マクグラス氏は、5年後に印刷とデジタルのどちらの形式が主流になるかは不明だが、「どうなろうとも、われわれがそのトレンドについていけることを望むだけだ」と話している。

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