子供の性別適合治療に関する州法 最高裁が審理へ

(2024年6月30日)

2023年3月8日、ウェストバージニア州モーガンタウンで、レインボーコートの資料を手にするウェストバージニア大学の学生、エル・ディデン、ブリ・カイソン、リア・ファレル。ウェストバージニア州の共和党が支配する下院は水曜日、同州でトランスジェンダーの若者を治療する医師が、自傷行為や自殺の危険性がある患者にホルモン療法などの特定の医療介入を処方することを妨げる法案を可決した。(AP Photo/Kathleen Batten, File)

By Stephen Dinan and Alex Swoyer – The Washington Times – Monday, June 24, 2024

 最高裁判所は24日、州が少年への性別適合治療を禁止できるかどうかを巡る議論に踏み込むと述べた。

 判事は、未成年者への思春期ブロッカーや異性ホルモンの投与、性転換手術の実施を禁止するテネシー州の法律を含む訴訟を次期開廷期間に審理する申し立てを受理した。

 この裁判は大きな論争の場となっており、連邦司法省と「米国市民自由連合」(ACLU)は、国が子供に対して、安全性が確認されておらず、潜在的に危険な治療を受け入れるには性急に過ぎるとする共和党主導の州と闘っている。

 テネシー州は弁論趣意書で、「これらのホルモンと外科的治療が、不妊症、骨密度の低下、性機能障害、心血管疾患、がんなど、深刻で潜在的に不可逆的な副作用をもたらすことは議論の余地がない」と語った。

 州は連邦控訴裁判所で勝利し、司法省は最高裁判所に上告した。

 弁護士、エリザベス・プレロガー氏は、テネシー州の法律SB1は、トランスジェンダーの子供の治療を制限しており、差別的だと述べた。

 プレロガー氏は、「従って、例えば、出生時の性別が男性である10代の子供が、男性としての性自認に合わせてテストステロンを処方することはできるが、出生時に女性に割り当てられた10代の子供はできない」として、最高裁での審理を申し入れていた。

 連邦政府はACLUなどの団体によって最初に開始された法廷闘争に参加した。ACLUは、トランスジェンダーの若者の幸福は判事らの手に握られていると述べた。

 ACLUの「LGBTQ・アンド・HIVプロジェクト」のチェイス・ストランジオ副所長(トランスジェンダーの正義担当)は、「現世代と将来の世代の無数のトランスジェンダーの若者の未来は、事実や憲法を忠実に従い、独自の近代の先例を順守するこの裁判所に懸かっている」と語った。

 同氏は、「これらの禁止は、全国のトランスジェンダーの若者の幸福と、法の下で平等な保護を受ける彼らの憲法上の権利に対する危険で差別的な侮辱を表している。それらは、疎外されたグループと私たちの最も基本的な自由に対して闘いを挑む公然とした政治的努力の結果だ。私たちは、全国のトランスジェンダーの人々とその家族に、あなたとあなたの愛する人、そしてこの医療を受けるかどうかを決めるあなたの権利を守るために何も惜しまないことを知ってもらいたい」と述べた。

 10月から2025年6月までの次期開廷期間に大いに注目を集める裁判の一つになりそうだ。

 最高裁はこれまで、少年の「性別適合」治療として知られるものを禁止する20以上の州法を含む申し立てを審理することを拒否していた。先月、学校が子供の性転換を親に知らせないことを可能にするメリーランド州モンゴメリー郡の方針に異議を唱えた親からの申し立ても拒否した。

 テネシー州報を巡る裁判が行われる一方で、性別違和と診断され、治療を求める未成年者は急増している。

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