副大統領候補ワルツ氏は急進的な民主党員

(2024年8月11日)

2024年8月6日(火)、フィラデルフィアの選挙集会でスピーチする民主党副大統領候補のティム・ワルツ・ミネソタ州知事とカマラ・ハリス副大統領。(AP Photo/Matt Rourke)

By Editorial Board – The Washington Times – Wednesday, August 7, 2024

 オンラインで正式に民主党大統領候補に決まった翌日、カマラ・ハリス副大統領は6日、ミネソタ州知事のティム・ワルツ氏を副大統領候補に選んだ。ハリス氏は最も無難な選択をした。

 もう一人の有力候補、ペンシルベニア州知事のジョシュ・シャピロ氏には、「民主主義を守る」党の目から見て、目に余る欠点があった。シャピロ氏はユダヤ人であり、同氏を選ぶことは党内で拡大しつつある親ハマス派をあおることになるからだ。

 イスラム過激主義を容認してきた実績のある知事を選ぶことは、そうした不満を鎮めるのに役立つ。ワルツ知事は、ミネソタ大学でのハマス支持派のデモ参加者が州法や学校の方針に違反しても、何の処罰も受けないようにした。「ブラック・ライブズ・マター」の暴徒たちがミネアポリスを焼き尽くし、略奪するのを許したのと同じだ。

 2人の住民が死亡し、1500の不動産が破壊され、5億㌦の損害が出た後、612件の告訴がなされた。ハリス氏は弁護費用の捻出に貢献したこともあり、1年後にはほぼすべてが棄却された。

 注目された事件にもかかわらず、NPR/PBS/Maristの世論調査によれば、有権者の71%がワルツ氏のことを知らないという。それは申し分ない。最近の民主党の選挙運動は争点を避けているからだ。選挙が終われば、国民は候補者たちが実行する政策を好まないだろう。

 民主党の仲間たちは一夜にしてワルツ氏を「普通の男」として再定義しようと躍起になっているが、同氏はミネソタ州知事としてためらいなく急進的政策を推進してきた。新型コロナウイルスのパンデミックの真っただ中、ニューヨーク・タイムズ紙の科学・世界保健担当記者でさえ、目にしたものに驚きを隠せなかった。

 「ミネソタ州のティム・ワルツ知事は、屋外が比較的安全であるという証拠が一貫して示されているにもかかわらず、異なる家庭の人々が屋内外で会うことを禁止するという異例の措置をとった」とアポルヴァ・マンダヴィリ記者は書いている。

 同知事の非科学的なたわ言はこれで終わりではない。同氏は昨年、小学校の男子トイレに無料のタンポン販売機を設置することを義務付ける法案に署名した。当時、左派の州議会議員たちは、このプログラムの適用対象を女子に限定する修正案を否決した。

 「月経を起こす生徒全員が女性というわけではない」と法案を提出したサンディ・ファイスト州議員は述べた。「すべての生徒がこれらの製品を利用できるようにする必要がある」

 ワルツ氏はまた、ミネソタ州を、子供たちが親の意思に反して性転換手術を受けるために全米から連れてこられる聖域とする行政命令を出し、法案に署名した。

 ミネソタ州は不法入国した外国人の聖域でもある。ワルツ氏は、医療費の無料化と運転免許証の提供に加え、不法入国者の大学授業料を無料にする法案に署名した。

 アル・ゴア元副大統領は6日、1万平方フィートの邸宅から姿を現し、X(旧ツイッター)にこう書き込んで、ワルツ氏について、自らの環境問題に対する熱意を共有する人物だと称賛した。「彼は気候変動問題で実績のあるリーダーであり、この問題を知り尽くしている」

 ワルツ氏は先月、企業が壊れやすいソーラーパネルや鳥を殺す風車を大規模に設置することで、かつては緑豊かだった野原を黒く塗りつぶすことを容易にする法案に署名した。真のアウトドア派は、このような計画に愕然とするだろう。中国製の技術を輸入して利益を得るのは、縁故資本家と民主党の献金者だけだ。

 先週の「ハリスを支持する白人男性」と題したズーム会議に姿を現したワルツ氏は、自身の考えをはっきりこう表現した。

 「急進的価値観から逃げるな。ある人にとっての社会主義は、別の人の隣人愛だ」

 彼はカマラ・ハリス氏に最適だ。

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