ドナルド・トランプ氏を大統領に

(2024年10月7日)

ドナルド・トランプのイラスト:Greg Groesch / The Washington Times

By Editorial Board – The Washington Times – Friday, September 27, 2024

 11月の大統領選は明確な選択肢を提示している。一方は、政党組織の歯車として取り替え可能な候補者を擁立する。バイデン大統領が世論調査で低迷しても、民主党組織にとっては問題にはならなかった。

 党のエリートたちは、有権者によって選ばれた候補者の代わりに、最も実績の乏しい候補者の一人を指名したにすぎない。民主党の指導者たちは、彼らがしばしば主張するほど民主主義を重視していないことが判明した。

 だからこそ、ロバート・F・ケネディ・ジュニア氏とトゥルシ・ガバード元下院議員は最近、民主党との生涯の付き合いを放棄したのだ。その結果、共和党候補を支持することになった。

 かつて反戦左派を代表した政党は、今や終わりなき対外紛争の応援団へと変貌を遂げた。バイデン・ハリス政権の外交政策の選択は、国際紛争の火にガソリンを注ぐものであり、爆弾やミサイルをより多く売ることで潤う軍需企業を喜ばせている。

 かつて言論の自由の名の下に米国旗の焼却を祝った政党が、今ではインターネットに面白い写真を投稿しただけで人々を刑務所に送るようになっている。例えば、ダグラス・マッキー氏は、ヒラリー・クリントン氏の2016年大統領選挙運動を嘲笑したことで連邦有罪判決を受け、控訴している。同党は喜々として政府の権力を利用し、異論があれば、「偽情報」だとして黙らせようとしている。

 その政党組織の最新の候補者であるカマラ・ハリス副大統領は、特にカリスマ性のある人物ではない。同氏の演説はバラク・オバマ元大統領の雄弁さやジミー・カーター元大統領の誠実さに欠けている。彼女は政府以外から給料をもらったことがほとんどなく、マクドナルドでフライドポテトを揚げていたという過去を除けば、確固たる業績もほとんどない。

 これは大統領候補に求められる経歴ではない。幸いなことに、より良い選択肢があり、それはドナルド・トランプ前大統領である。

 トランプ氏はそのキャリアを、建物を造り、人々を雇用することに費やしてきた。同氏が2016年にホワイトハウスに立候補したのは、すでに億万長者であった自分自身を富ませるためではなく、国に恩返しをするためであった。同氏が他の最高経営者のように攻撃されてきた理由はただ一つ。政治組織の言いなりになることを拒否したからだ。

 トランプ氏は、米国史上どの候補者よりも綿密にスパイされ、調査され、監査され、調べられてきた。連邦捜査局(FBI)は同氏の自宅を捜索し、妻と10代の息子の持ち物を盗み見た。同氏は、対立する裁判官と偏った陪審員の前で、茶番劇のような犯罪について裁判にかけられた。

 頭に銃弾を受けたこともあるが、彼は不屈の精神で立ち上がり、「ファイト、ファイト、ファイト」と誓った。その瞬間が、彼という人間を捉えた。反対勢力の前に屈することなく、彼は選挙に勝ち、政治組織を打破することを約束したのだ。

 単一の問題にこだわる活動家たちは、トランプ氏が彼らの好む政策について純粋さを欠いていると嘆くかもしれないが、そのわなに陥ってはいけない。ハリス氏がトランプ氏よりも優れている問題は一つもない。葬儀屋、税務署員、取り立て屋を除けば、バイデン・ハリス政権の政策がさらに4年間続けば、誰もより大きな繁栄を見つけることはないだろう。

 だからこそ、プロライフ(中絶反対派の)活動家たちは、中絶について妥協するというトランプ氏の決断に対する失望を抑えるべきだ。立憲共和制における指導者の仕事は、有権者の意思を反映させることであり、自分の意思を押し付けることではない。活動家たちは、連邦レベルで純粋さを求める前に、州レベルで有権者の心を変え、中絶関連の住民投票で勝利を得る努力を加速させなければならない。

 米国の繁栄が懸かっている今、もはや政党組織が決めた候補者を選ぶ余裕はない。ワシントン・タイムズはドナルド・トランプ氏を大統領候補として支持する。

 米国の未来が懸かっているのだ。

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