キリスト教徒数千万人、投票見送りか-大統領選
By Emma Ayers – The Washington Times – Friday, October 11, 2024
最新の調査によると、定期的に教会に通う約3200万人のキリスト教徒が、2024年の大統領選挙での投票を見送る意向だという。
アリゾナ・クリスチャン大学文化調査センターの世論調査担当者によると、この結果は選挙に強い幻滅を抱いていることを示しており、回答者の多くが自分の投票の影響力に疑問を持ち、激化する論戦に嫌気がさしているという。
投票に行かない可能性のある有権者のうち、68%が「政治に興味がない」、57%が「すべての主要候補者が嫌い」、55%が「どの候補者も自分にとって重要な価値観を表していない」と答えた。
このような傾向が続けば、ドナルド・トランプ氏の再選の可能性は低下し、民主党候補のカマラ・ハリス氏がその恩恵にあずかる可能性がある。
教会に通う3200万人のキリスト教徒有権者は、2020年の大統領選で投票する1億5800万人の約20%に相当する。
この調査を率いた福音派の世論調査人ジョージ・バーナ氏は、多くの教会が選挙から距離を置き、信徒に投票を勧めることを控えているが、何百万人という投票しないキリスト教徒が選挙の行方を左右する鍵を握っていると述べた。
「信者席に毎週、座る3200万人のキリスト教徒が、投票を拒否している。これらのキリスト教徒は、選挙を大きく左右する存在だ。牧師たちが、そのような信徒たちに市民としての義務を果たすよう動機付け、私たちの文化の中の重要な問題を巡って彼らの影響力を通して神を称えることは難しいことではない」
バーナ氏は、「大多数の人々が自分の人生を変えたいと願い、多くの国民が自分の人生を有意義にする手段がないことを嘆いている社会では、11月5日は絶好の機会だ」と語った。
同氏は、激戦州でのわずかな票差が2020年の選挙をどのように動かしたかを指摘。票差は、激戦だった9州で合わせて58万7000票だったことを強調した。
「これらの票は、勝利に必要な選挙人団の40%近くを決定し、各州の平均得票差はわずか6万票だった」
研究者はまた、選挙結果が影響を及ぼすのは大統領を誰にするかだけではなく、それ以上に多くの影響を与える部分があると強調、「次の大統領を選ぶだけでなく、他の多くの連邦、州、地方の役職を誰が務めるか、また多くの国民投票がどうなるかが、この選挙で決まる」と述べた。