中間選挙まで2週間、民主候補はバイデン氏敬遠
By Dave Boyer – The Washington Times – Monday, October 24, 2022
民主党のワシントン支配がかかった選挙までの最終局面を迎えた。だが、バイデン大統領は今週、民主党本部を訪れ、通常の儀礼的な職務をこなしたものの、大統領戦にも影響がある選挙活動には取り組んでいない。
11月8日の選挙で議会支配を失うことが予測され、2024年大統領選への悪影響が懸念される中、支持率が低下しているバイデン氏の今週の予定は、党のオンラインイベント、新型コロナウイルスのブースター注射、デラウェア州への帰省といった軽いものにとどまっている。
バイデン氏は24日、バージニア州アーリントンにある民主党全国委員会(DNC)の選対センターに車列を組んで行き、党員を集めた。また、ホワイトハウスで行われた植樹式やヒンズー教の祭典「ディワリ」を祝うイベントにも出席した。
バイデン氏はDNCの事務所で、共和党が勢いを増していることを示す最近の世論調査は当てにならないと述べた。
「今、世論調査はあちこちで行われている。ほとんどの世論調査員と話すと、彼らはもう確信が持てないようだ。結果についてではなく、世論調査についてだ」
世論調査の正確さに疑問を呈しながらも、バイデン氏は「経済に関する良いニュースが出ており、(世論調査は)終盤にさらに私たちの側にシフトする」と思っていると述べた。
これは27日に発表される第3四半期の国内総生産(GDP)を差すとみられ、2四半期連続で経済が縮小していることから、景気後退の懸念が和らぐ可能性がある。
インフレ率が8.2%と40年来の高水準にある中で、有権者は今のところ経済に対して悲観的な見方を持っている。NBCニュースが24日に発表した世論調査では、有権者の71%が国は間違った方向に進んでいると考えており、57%がバイデン氏の経済への対応に不賛成であることが分かった。
バイデン氏の支持率は42%程度にとどまっている。
中間選挙で苦戦が予想される中、バイデン氏は平静を装ってDNCを訪問した。
「上院と下院の支配を維持できるかどうかは、大きな問題だ。今のところ、潮流に逆らって進んでいるが、潮流には打ち勝っている」と大統領は述べた。
バイデン氏自身の人気は高くなく、一緒にいるところをあまり見られたくない民主党議員らを直接、応援することはほとんどしていない。今週は、ネバダ州の民主党下院議員ら、当選が危ぶまれているアイオワ州のシンシア・アクスン下院議員、ペンシルベニア州のマット・カートライト下院議員の「仮想政治レセプション」(ホワイトハウス)に出席する。
27日夜にウィルミントンに戻り、28日には民主党のレセプションに出席するために近くのフィラデルフィアを短時間訪れる以外は、週末はそこに留まる予定だ。
先週、バイデン氏は、最大18人の民主党議員から応援要請を受けていると主張したばかりだ。24日に、バイデン氏の今週のスケジュールにそのような選挙応援が含まれていない理由を尋ねられたカリーヌ・ジャンピエール大統領報道官は、どこで演説しても「自身の考えを伝えることはできる」と述べた。
「ほぼ毎日、大統領は国民の前に姿を現している。この数週間、大統領は国民的な話題を提供し、何が問題であるかを語ることができた。…彼は学生ローンの軽減について話した。経済についても、インフラについても話した。中絶についても話した」
バイデン氏が実際の候補者と同じステージに立って、これらの問題について話すかどうか尋ねられたジャンピエール氏は、「乞うご期待」と答えた。
保守系のヘリテージ財団の外交政策専門家であるナイル・ガーディナー氏は、「(英国の政治指導部の混乱など)無知で無力なバイデン大統領と比べれば、穏やかな方だ」と述べた。
「バイデン・ホワイトハウスの非効率、無能、失敗のレベルは、驚異的と言うしかない」
バイデン氏は、週末に放映されたMSNBCとのインタビューで、「外交政策と国内政策の両方で、国が直面する問題に関して、これまでのどの大統領よりも実質的な経験を持っている」と述べた。
また、24日にDNCの事務所で、共和党が下院と上院で多数派を占めた場合、悲惨な結果になると警告した。
「彼らは政府を閉鎖し、支払いを拒否するだろう。民主党は財政的な責任を負っている。今、それをはっきりさせよう」
また、共和党は退職金制度の削減を望んでいると警告した。
「レッツ・ゴー・ジョー」の掛け声の中、大歓声と拍手に包まれながら、「私は社会保障を削減しない」と述べた。
民主党は、まだ中間選挙も実施されていないにもかかわらず、バイデン氏の支持率が低いことから、2024年の大統領選で大統領職を保持できないのではないかと懸念している。仮に議会で敗北した場合、バイデン氏の後任としてカリフォルニア州知事のギャビン・ニューサム氏などの新候補を求める声は大きくなるはずだ。
バイデン氏はMSNBCの取材に対し、再出馬の意向はあるが最終的な決断はしていないと述べた。
「その判断を下すと、一連の規制がかかる。…その瞬間から候補者として扱われるようになる。再出馬は私が決める。判断の時期は私が決める」