トランプ氏銃撃の写真が人気 グッズの売れ行き好調
By Seth McLaughlin – The Washington Times – Thursday, August 8, 2024
【ハリスバーグ(ペンシルベニア州)】トランプ前大統領のこれまでの選挙集会では支持者の多くが、赤いMAGA(「米国を再び偉大に」)ぼうしや顔写真入りTシャツを身につけていたが、2024年選挙戦に欠かせないグッズとして、トランプ氏が銃撃を受けた後に拳を振り上げた写真が大人気だ。
血まみれで、強気のトランプ氏が拳を振り上げ、背景に米国旗がはためく写真は、衣類、旗、マグカップなど、写真が印刷できるものなら何にでも使われている。
共和党の大統領候補トランプ氏の支持者は、それを手に入れようと必死だ。
ペンシルベニア州ニューオックスフォードのジェームソン・フィッツパトリックさんは、初めて参加したトランプ氏の集会でこのTシャツを手にし、「これ以上象徴的な写真はない。選挙でこんなに感動的なものは見たことがない」と興奮気味に話した。
「これはごまかしではない。つまり、あの人は撃たれた後、立ち上がり、聴衆に『大丈夫だ。まだ戦う』というメッセージを送った」
支持者の多くは、銃弾が外れたのは奇跡であり、神が介入したに違いないと考えている。耳が傷ついたが、あと1.5センチずれていれば死亡していた可能性があった。
トランプ氏を見るためにハリスバーグの集会を12時間も前に訪れていた代用教員のバレリー・マンスバーガーさん(53)は「イエスは私の救い主だが、彼は国の救い主だ。このシャツを見て、まさにその通りだと思った」と語った。
マンスバーガーさんはすでにこの写真入りの小さな旗をいくつか買い、1枚は庭に、もう1枚は自宅の「トランプの壁」に置いていると話した。
「このシャツは、ドナルド・トランプが国民のために戦っていることを表している。トランプは私たちを救うために戦っている。自らを盾にして市民を守り、憲法を守っている。銃弾を受けたが、それでも彼を止めることはできなかった」
トランプ氏は自ら拳を振り上げ、この写真が出来上がった。弾丸が耳をかすめるのを感じ、いったんは伏せ、その後、シークレットサービス(大統領警護隊)が取り囲み、守った。
トランプ氏の説明によると、警護隊員がステージから早く降りさせようとしたため、支持者が心配するのではないかと考え、隊員を突き飛ばし、拳を振り上げ、こう叫んだ。「ファイト!
ファイト! ファイト!」。カメラマンから見て、後ろに国旗がはためいていたという偶然も働いた。
強硬なトランプ反対派でさえ、この写真の威力を認めており、銃撃事件は演出されたものだという陰謀論を早速持ち出してきた。
グッズを販売する側は、この画像の持つ意味を知っている。
シャツを売っていたリーと名乗る男性は「この『ファイト・ファイト・ファイト』シャツは、人々の胸に歴史の一片を刻む。一番ホットなシャツだ。つまり、こういうことだ。この写真は歴史に刻まれる。不名誉の歴史としてだ」と話した。
何百枚も売れたという。
他にも、「トランプマニア」と書かれたマッスルシャツや、「ガン、ゴッド、トランプ」と書かれた帽子などが売られている。また、銃撃にヒントを得て、トランプ氏が両手の中指を立て、「外した」と書いたシャツも売られている。
トランプ・グッズが比較的お買い得なのも売れ行きが好調な要因だ。この夏のもう一つの売れ筋であるテイラー・スウィフトさんのエラスツアーTシャツは45ドルで買える。
フィッツパトリックさんは、トランプ氏が拳を振り上げるシャツをわずか10ドルで買ったという。
「僕はケチだから、ちょうどいい」