ラテン系有力団体がハリス氏支持を表明
By Jeff Mordock – The Washington Times – Friday, August 9, 2024
米国で最も古く、最大のラテンアメリカ市民連合(LULAC)は、大統領候補を支持しないという95年来の慣例を捨て、カマラ・ハリス副大統領支持を表明した。
LULACの指導者らは、10日にラスベガスで開催されるハリス副大統領と副大統領候補のティム・ワルツ・ミネソタ州知事との選挙イベントに出席する。
LULACアデランテPAC(政治活動委員会)のドミンゴ・ガルシア会長は、9日に発表した声明で、ハリス氏とワルツ氏の選挙戦を支持することは、「私たちのコミュニティーと国のために正しいことをしてくれると期待できるからだ」と述べた。
同氏はさらに、「ハリス氏はそのキャリアを通じて、正義、平等、包括性を重視していることを示してきた。それはラテン系コミュニティーと深く共鳴する価値観であり、この国を正しい方向に前進させる」と強調した。
ガルシア氏は、ドナルド・トランプ前大統領の再選がラテン系市民の権利を傷つけることを懸念していると述べた。また、トランプ氏が拒否したヘリテージ財団の保守的統治プログラム「プロジェクト2025」を非難した。トランプ氏はこのプロジェクトを拒否している。
「この選挙での選択は明らかだ。ドナルド・トランプとプロジェクト2025は、恐怖をあおり、分裂をもたらし、ラテン系住民を軽蔑し、悪魔化する4年間を再びもたらすだろう」
支持表明は、LULACアデランテPACを通じて行われた。LULACは声明で、地方支部は、激戦州で特に、ハリス―ワルツ陣営の宣伝に努めるとしている。声明によると、LULACは535の支部と14万人の会員を誇り、その86%が有権者登録をしている。
ハリス氏は6月末、バイデン大統領に代わって民主党の大統領候補になる前に、LULACの全国大会で演説。その中で、ラテン系住民の利益になる政権の功績を誇示した。
ラテン系住民の民主主義への参加を支援することを目的とするソモス・グループは、民主党の世論調査会社BSPリサーチ社に依頼し、主要州のラテン系有権者を対象に調査を実施した。
その結果、アリゾナ、ネバダ、ペンシルベニア、ミシガン、ウィスコンシン、ジョージア、ノースカロライナの7つの激戦州で、ハリス氏がラテン系有権者の間で55%対37%でリードを保っていることが分かった。
BSPリサーチは、ハリス氏がラテン系住民から強い支持を得ており、これが選挙を有利に導くと予測している。