トランプ氏、ハリス氏の価格統制案を非難「店が空っぽになる」

(2024年8月24日)

2024年8月17日、ペンシルベニア州ウィルクスバラのモヒガン・サン・アリーナ・アット・ケイシー・プラザで行われた選挙集会で演説する共和党大統領候補のドナルド・トランプ前大統領(AP Photo/Carolyn Kaster)。

By Tom Howell Jr. – The Washington Times – Thursday, August 22, 2024

 ドナルド・トランプ前大統領は22日、カマラ・ハリス副大統領の価格つり上げを禁止する案を非難し、この案を独裁者の強権的な統制になぞらえた。

 トランプ氏は、価格を統制すれば、商品は店から消えると述べた。

 「価格統制は機能しない。ベネズエラでは価格統制が行われ、商品が消えた。何も手に入らず、空っぽの店になってしまう」

 民主党の大統領候補のハリス氏は先週、食料品販売業者の「事業コストとは無関係な価格つり上げ」を取り締まると述べた。とりわけ、企業の合併後の価格変動への監視を強化するという。詳細には触れていないが、価格を設定するのではなく、価格のつり上げを罰することを目的としているようだ。

 共和党大統領候補のトランプ氏は、自身に好意的な司会者の番組に出演する中で、ハリス氏のこの案を批判した。

 トランプ氏は、7月に民主党の大統領候補に選出されて以来、世論調査の支持が急上昇しているハリス氏の勢いを止めようと、メディア出演や国内各地への訪問を増やしている。

 ハリス氏は22日、民主党全国大会で演説する。

 トランプ氏は、11月にハリス氏が勝利すれば「国は滅びる」と警告した。これまでもハリス氏を繰り返しマルクス主義者と呼び、ハリス氏が大統領になれば、米国は国境開放とエネルギー資源不足に苦しむことになるだろうと述べた。

 また、ハリス氏は経済に弱いと指摘。週半ばに労働省が発表した、2023年初頭から2024年初頭にかけての雇用者増が81万8000人と、従来の政府発表より大幅に下方修正されたことを強調した。

 「ほぼ100万人分の雇用だ。彼らは雇用があると言ったが、なかった。これは詐欺だ。詐欺は犯罪だ」

 トランプ氏は、バイデン-ハリス政権が新型コロナの大流行後の雇用の「立ち直り」をほとんど自身の実績にしていると主張、再選されれば再び好景気を取り戻すと訴えた。

 「われわれは再びそれを成し遂げ、歴史上最強の経済にする」

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