司法省がメーン州を提訴 トランス選手の女子スポーツ出場巡り

2025年4月16日水曜日、ワシントンの司法省本部で記者会見するパム・ボンディ司法長官。(AP Photo/Jose Luis Magana)
By Alex Swoyer – The Washington Times – Wednesday, April 16, 2025
司法省は16日、トランスジェンダー選手の女子スポーツへの出場を禁止する連邦政府の方針に従わなかったとして、メーン州を提訴すると発表した。
AP通信によると、パム・ボンディ司法長官は記者会見で「女性のために戦い続ける」と発表した。
トランプ大統領は2月、「性」を出生時の生物学的性によって定義していると認められた機関にのみ連邦政府からの資金援助を行うとする大統領令に署名した。そのタイトルは「女性スポーツから男性を締め出す」だった。
これを受けてトランプ氏とメーン州のジャネット・ミルズ知事(民主党)との間で対立が深まっている。トランプ氏が、命令に従わなければ連邦政府からの資金を打ち切るとミルズ氏を脅したためだ。
連邦政府は、メーン州がトランスジェンダー選手に女子との対戦を認めることで、連邦差別法に違反していると主張している。
メーン州のサラ・フォスター司法次官補は、連邦法は「学校がトランスジェンダーの女子・女性を女子・女性のスポーツチームに参加させることを禁止していない」と主張している。
最高裁は、トランスジェンダーの選手が女子スポーツに出場する問題について明確な判決を下していないが、2020年に雇用差別に関する裁判で、「性別」という言葉の解釈を広げ、「性別による固定観念」まで含むとした。この判決は、LGBTQの従業員を保護するものだ。
州、特にウェストバージニア州では、トランスジェンダーのアスリートの女子スポーツ出場を禁止できるかどうかをめぐる控訴審が係争中である。
口頭弁論が認められるには、4人の判事がその争点の審理に賛成票を投じる必要がある。