政治色強める米軍への信頼が低下
(2021年12月4日)

2021年11月20日(土)、ニューヨーク州ウェストポイントのミチー・スタジアムで行われたNCAAカレッジフットボールのアーミー・ブラックナイツ対マサチューセッツ州の試合に参加するカデットたち(AP Photo/Eduardo Munoz Alvarez)
米国民から強い支持を得る数少ない公的機関の一つだった軍への信頼が揺らいでいる。政治色を強めていること、アフガニスタン撤収での醜態、台頭する中国の安全保障、経済での脅威に対抗できるのかをめぐって不安が高まっていることが要因だ。
ロナルド・レーガン財団・研究所が1日に公表した世論調査「全米国防調査」によると、軍を信頼しているという国民はわずか45%。2018年の1回目の調査から25ポイント低下した。
トランプ前大統領は、軍幹部、顧問らと関係がよくなかったが、同調査によると、バイデン政権発足後の2月以降、軍への支持は11ポイント低下した。軍への信頼は、年齢、性別、支持政党を問わず、あらゆる主要グループで低下している。
ロナルド・レーガン研究所のロジャー・ザックハイム所長は声明で、「レーガン大統領が就任した時、国民は国外で敵国に後れを取るのではないかと懸念し、国内の状況にも悲観的だった。調査から、今、同じような状況にあることが分かった」と述べた。
調査は、10月25日から11月7日の間に成人2500人以上を対象に実施された。誤差は約1・9ポイントとされている。
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