バイデン委員会、最高裁改革で判事の任期制や増員に慎重姿勢

(2021年12月13日)

ワシントンにある最高裁。2021年12月3日(金)(AP Photo/J. Scott Applewhite, File)

By Stephen Dinan – The Washington Times – Tuesday, December 7, 2021

 最高裁判所の変革を検討するバイデン大統領の委員会は、7日の最終投票に先立って発表した報告書の草案で、大規模な変革には慎重な姿勢を示した。

 複数の委員会への分割、判事のイデオロギーのバランス、任期制限の設定などの案はすべて、反対された。実行可能性の問題や、「変革の恩恵が不確実」であり、変更のリスクが高すぎるという理由からだ。

 委員会のメンバーは、判事を増やすというリベラル派活動家らからの「パッキング」の要求の問題には触れなかった。

 一方で、裁判所の権限を抑制したいなら、憲法上の大きな問題についての主張を強めるよう議会に求めるなどの従来の案を試すべきだと提案した。

 バイデン氏は4月にこの委員会を立ち上げた。トランプ大統領(当時)が3人の判事を任命したことで、最高裁が大きく右傾化したと不満を持つリベラル派の活動家たちの要求に応えるためだ。現在、共和党の大統領が任命した判事が6人、民主党の大統領が任命した判事が3人となっている。

 リベラルな活動家の多くは、バイデン氏が指名できる判事を増やそうと、判事の増員を求めてきた。特に民主党が上院で判事を承認できる間にそれを実現しようとしている。

 しかし、バイデン氏の委員会は、この案について「大きな意見の相違」があるとして、報告書の草稿に最終的な見解を盛り込まなかった。

 委員会は7日午後に会合を開き、報告書を承認する。

シークレットサービスが不手際-トランプ氏暗殺未遂で報告

(2025年07月15日)

「スーパーマンは移民」新作巡る監督発言が波紋

(2025年07月11日)

トランプ政権、外国人の農地所有禁止へ 中国など念頭

(2025年07月10日)

企業で進む「多様性」の見直し DEI廃止求め大統領令

(2025年07月09日)

国立公園の外国人入場料を引き上げ トランプ氏が大統領令

(2025年07月07日)

チャットボットと恋をするAIユーザー 「依存」に懸念も

(2025年07月06日)

最高裁の差止命令制限判決により出生地主義終焉の兆し

(2025年07月05日)

「本来の高等教育取り戻す」南部6州で反「ウォーク」大学認証機関

(2025年07月03日)

胚ランク付けサービス 子供の商品化と批判

(2025年06月24日)

生徒の成績に「公平性」導入、保護者・教師は悪影響懸念

(2025年06月21日)
→その他のニュース