バイデン氏は機会逃した

(2022年4月6日)

2022年4月4日(月)、ウクライナ・キエフ郊外のホストメルにあるアントノフ空港で、ロシア軍とウクライナ軍の戦闘で破壊されたアントノフAn-225機の前を歩くウクライナ軍人がいる。(AP写真/フェリペ・ダナ)

By Ben Wolfgang – The Washington Times – Monday, April 4, 2022

ウクライナへの支援強化を-元CIA高官

 米中央情報局(CIA)の元モスクワ支局長、ダニエル・ホフマン氏は、ロシアがウクライナ侵攻に失敗し、ウクライナが勝者となれば、プーチン大統領は権力を失う可能性があると指摘した上で、このままではその機会を逃してしまうと、ウクライナへの軍事支援の増強を訴えた。

 ホフマン氏は4日、ワシントン・タイムズ主催のオンラインセミナーで、「ウクライナでの戦闘が長引き、米国が軍備の提供を増加させれば、プーチン氏に圧力がかかり、何らかの影響が出る可能性が高まる」と述べ、バイデン政権にミサイル、無人機の支援増強、戦闘機など提供を求めた。

 ウクライナの現状について、「米国とロシアとの関係がこれほど危険な状態になったのは、(1962年の)キューバ危機以来だ」と危機感をあらわにする一方で、「(ウクライナは)民主主義と独裁体制の間の地政学的断層の上にいる」と述べ、ウクライナ侵攻が東西両陣営の衝突との見方を示した。

 また、首都キーウ(キエフ)近郊などでロシア軍による民間人殺害が明らかになっていることについては、ロシア軍の残虐性は驚くには当たらないとした上で、「ロシア軍は、民間人を非戦闘員とは見ていない。この戦争全体で、民間人を意図的に攻撃している。この戦争に勝つにはそれしかないと思っているからだ」と強調した。

 ホフマン氏は、バイデン政権が、ウクライナを勝利させ、プーチン氏を敗北へと追いやる機会を幾つも逃したと指摘、ロシアと北大西洋条約機構(NATO)の間の紛争に発展することを恐れて、侵攻当初に大規模なウクライナ支援を排除するという戦略的大失敗を犯したとバイデン米大統領を非難した。

 また、ロシアとの戦闘で強いリーダーシップを取り、世界から注目を浴びているウクライナのゼレンスキー大統領が「西側を冷戦後の眠りから目覚めさせた」と指摘し、侵攻によって西側諸国の連帯が強まったと強調した。

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