NATO加盟目指すスウェーデン、フィンランド両首脳を迎えるバイデン大統領
By Joseph Clark – The Washington Times – Tuesday, May 17, 2022
バイデン大統領は木曜日、NATOへの加盟を目指している二か国、スウェーデンのマグダレナ・アンダーソン首相と、フィンランドのサウリ・ニーニスト大統領をホワイトハウスに迎える。
火曜日のホワイトハウス発表では、両首脳はNATO加盟申請のほか、欧州の安全保障、ウクライナへの西側支援を話し合うという。
スウェーデンとフィンランド両国は、ロシアがウクライナ攻撃を続けている間に、それぞれ2世紀もの軍事的な非同盟政策を逆転させ、NATO加盟の意向を明らかにした。
アンダーソン首相は火曜日、フィンランド議会で同盟参加賛成が188票、反対は8票だったと公表した。
しかし両国の一か国はロシアと国境を接しているため、NATO拡大を直接の脅威と見なしてきたクレムリンから、報復の恐れもでてきた。
しかしロシアのプーチン大統領は月曜日、態度を軟化させて、ロシアにとって「これら両国からの問題はない」と言明した。
「従って、これら二か国をふくむ拡大によって、ロシアの差し迫った脅威はない」、プーチン大統領は語った。
両国がNATOに参加するには、加盟30か国すべての承認が必要だ。
トルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領は月曜日、トルコがテロリストと見なすクルド人過激派を支援している、として、両国の加盟を認めることに公然と懸念を表明した。同大統領はまた、両国がトルコに対して軍事面での制裁を課していることに懸念を表明した。
エルドアン大統領は月曜日の記者会見で、「いずれの国もテロ組織について率直かつ明確なスタンスを持っていない」と批判した。 「安全保障を目的とするNATOに加盟する件で、トルコに制裁を課している国々に、「はい」、とは言えない」と語った。
トルコの反対にかかわらず、北欧の両国は同盟参加に前向きな努力をしている。
「トルコの発言は急速に変化しており、最近は態度を硬化させている。しかし建設的な話し合いで事態打開できると確信している」、ニーニスト大統領は火曜日のスウェーデン訪問の際に語っている。
ニーニスト大統領は、エルドアン大統領と4月初旬に協議した際は、フィンランドのNATO加盟を支持する旨、表明されたと述べた。「今は異論もあるようだ」、そして同大統領は、「我々は議論を続けなければならない」と語った。