米軍、豪に爆撃機B52配備へ 中国への対抗鮮明

(2022年11月4日)

韓国・平沢の烏山基地上空を飛行する米空軍のB-52爆撃機(2016年1月10日撮影)。2022年11月2日(水)、オーストラリアの国防相は、中国の怒りを買っているオーストラリア北部で計画されているB-52施設の大規模アップグレードの意義を否定し、核搭載の米軍爆撃機は1980年代から訪問していたと述べた。(AP Photo/Ahn Young-joon)

By Bill Gertz – The Washington Times – Wednesday, November 2, 2022

 米国防総省は、オーストラリアに戦略爆撃機B52を配備することを明らかにした。太平洋地域での戦力を増強するとともに、域内の同盟国と連携して中国に対抗していく戦略の一環。

 計画では、豪北部のティンダル空軍基地に6機のB52が巡回配備される。国防総省のライダー報道官は、同盟国、パートナー国に対し「米国が信頼できるパートナーであり、世界中の不測の事態に対応できる能力を備えている」ことを示すとともに、中国に「米軍は抑止力を持ち、必要なら交戦する」という「明確なメッセージ」を送るためとの見方を示した。

 B52は、通常精密誘導爆弾JDAM、トマホークなどの巡航ミサイルを搭載可能。開発中の極超音速滑空飛翔体「空中発射型即応兵器(ARRW)」、核弾頭搭載可能な「新型長距離巡航ミサイル(LRSO)」を搭載することも計画されている。

 国防総省の報道官、マーティ・マイナーズ陸軍中佐は、米豪の同盟は米国の外交・安全保障政策の要と指摘、「B52などさまざまな米軍用機は長年にわたって、オーストラリアで合同演習に参加してきた。今後もそれは続く」と述べた。

 配備計画は、豪ABC放送が10月31日に報じた。ABCは、「配備の標的は中国」とした上で、受け入れのために運用・整備施設、駐機場など基地を拡張する計画を明らかにした。

 豪空軍はABCに対し、「強力な空軍力を投射する能力を持つことを敵国に明確に知らせるメッセージ」と述べている。

 米豪の同盟強化は、南シナ海、台湾海峡、東シナ海で軍事活動を増強している中国に対抗するためのもの。オーストラリアは、米国と共同運用する情報収集軍事施設パインギャップの拡張にも取り組み、スパイ衛星を通じて中国などの軍事活動の監視、分析を行っている。

 中国は、配備計画に強く反発、中国外務省の趙立堅副報道局長は、「地域の緊張を高め、平和と安定を著しく損ね、軍拡競争の引き金になる」と非難した。

2026年6月30日、マサチューセッツ州ローウェルの野球場と住宅街を見下ろすように、マークリー・グループが建設したデータセンターがそびえ立っている。(AP通信/マット・オブライエン撮影)

中国ボットがデータセンター建設反対へ影響工作 Xが指摘

(2026年09月02日)
米海軍作戦部長のダリル・コードル提督は、2025年11月17日、東京訪問中に選ばれた記者団と会見した。(AP通信/マリ・ヤマグチ撮影)

海軍作戦部長、中東への戦力移動は中国抑止に影響

(2026年08月30日)
8月18日に撮影されたこのヴァントール衛星画像は、ヤゴン礁を捉えたもので、アナリストらは、約9マイル離れたアンテロープ礁における人民解放軍の軍事作戦を支援する可能性のある、中国の早期警戒レーダーの開発を示していると指摘している。(画像提供:衛星画像 ©2026 Vantor)

中国、西沙諸島に新たな軍事基地 米が強く非難

(2026年08月28日)
陸軍が重要な任務にロボットや自律システムを活用する際に、どのような考え方が適切でしょうか?(写真提供:TSViPhoto、Shutterstock経由)

国防総省の「AIファースト」に障壁 専門家が警告

(2026年08月26日)
NASAが提供した映像からのこの画像は、2026年4月6日(月)、アルテミスIIミッションの宇宙飛行士たちが人類史上地球から最も遠い距離に到達した後、オリオン宇宙船の外部カメラから撮影された月の様子を捉えたものです。(NASA提供、AP通信経由)

トランプ氏、宇宙開発で新指針 年間1000機打ち上げ目指す

(2026年08月25日)
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領(右)は、2026年8月13日(木)、千島列島最大の島である択禄島のクリリスクにある、ロシア英雄エドゥアルド・ノルポロフ記念中学校を訪問した。(ガヴリール・グリゴロフ、スプートニク、クレムリン・プール写真、AP通信経由)

ロシア、北方領土近くでミサイル試射 日本の対中防衛重視に影響も

(2026年08月24日)
2019年10月2日に低速シャッタースピードで撮影され、米空軍が提供したこの画像は、カリフォルニア州ヴァンデンバーグ空軍基地で行われた非武装のミニットマン3大陸間弾道ミサイルの発射実験の様子を示している。スウェーデンのシンクタンクは2024年6月17日(月)、世界の核保有国9カ国は核兵器の近代化を続け、2023年には核抑止力への依存度をさらに高めるだろうと述べた。(JTアームストロング軍曹/米空軍提供、AP通信経由)

国防総省、中露の脅威受け核指針を見直し 抑止力を強化へ

(2026年08月22日)
2026年1月30日(金)、東京南部の海上自衛隊横須賀地区本部で、小泉進次郎防衛大臣が韓国の安徽博防衛大臣と会談後、報道陣の取材に応じた。(AP通信/ユージン・ホシコ撮影、資料写真)

太平洋諸国が連携強化 小泉防衛相が豪訪問、米は警戒

(2026年08月19日)
2019年7月15日、ワシントンD.C.のホワイトハウス南庭で行われた「メイド・イン・アメリカ」展示会で、高高度防衛ミサイル防衛システム(THAAD)が展示された。(AP通信/アレックス・ブランドン撮影)

米陸軍司令官「技術革新は戦闘の一部」 ウクライナとイランから教訓

(2026年08月18日)
2025年2月18日、スカボロー礁上空で、中国軍のヘリコプターがフィリピン水産局(BFAR)の航空機に接近飛行している。(AP通信/ジョエル・カルピタン撮影)

中国、南シナ海で支配強化 米国務省が「安定損なう」と異例の非難

(2026年08月16日)
→その他のニュース