女子トイレは生物学的女性だけ-カンザス州で「女性の権利法」が成立
(2023年5月2日)
By Valerie Richardson – The Washington Times – Thursday, April 27, 2023
米カンザス州議会は、同州知事が拒否権を発動していた「女性の権利法案」を可決、成立させた。同法は、「女性」の定義を生物学的女性と定めるもので、これによって、公共のトイレ、更衣室、寮、DV(家庭内暴力)シェルターなど男女別施設の使用が、生物学的性別に基づいて決められることになる。
女性の権利法は、人の性を「男性、女性とも、生まれた時の(生殖器に基づく)生物学的性別」として定義している。同州下院は4月27日に84対40、上院は26日に28対12の圧倒的多数で、知事の拒否権を覆した。
州下院指導部はこれを受けて声明を出し、「下院共和党は、男女別の空間での女性のプライバシー、安全、尊厳への権利を守る」と主張、「互いに入れ替えることは受け入れられない」としている。
女性の権利法は、保守派と左派系女性団体の支持を受け、昨年、「女性の権利法案」として提案されていた。
競泳の全米代表で、中道右派の「独立した女性のフォーラム」広報担当のライリー・ゲインズ氏は「カンザス女性の大勝利」と主張、「『女性』と明記された空間に、生物学的男性がいないことを明確にした」と述べた。
ゲインズ氏は、2022年の全米大学体育協会(NCAA)の競泳選手権でトランスジェンダーのリア・トマス氏と競ったことがある。トマス氏は、男性として生まれながら、NCAAディビジョン1の女性部門で優勝した初の選手となった。