第3の党の熱狂

(2023年7月22日)

2022年9月20日、ワシントンの国会議事堂で記者会見するジョー・マンチン上院議員(民主党)。(AP Photo/Mariam Zuhaib, File)

By Editorial Board – The Washington Times – Friday, July 14, 2023

 世論調査では、有権者は2024年にバイデン大統領とドナルド・トランプ前大統領の再戦を望んでいないことが繰り返し示されている。

 共和党は正式な予備選を経て候補者を決定する。民主党の有権者には同様の選択肢はない。ロバート・F・ケネディ・ジュニア氏やマリアンヌ・ウィリアムソン氏がバイデン氏の立候補に挑戦しているにもかかわらず、民主党エスタブリッシュメントは討論会や開かれた予備選の手続きを排除し、バイデン氏を候補者として認定することを選択したのだ。

 今、民主党エスタブリッシュメントは、第3政党からの出馬におびえている。

 民主・共和両党の中道派グループ「ノーレーベルズ」は、2024年の投票がバイデン対トランプの一騎打ちになった場合、候補者を立てようと準備している。同グループは7月17日にニューハンプシャーで開催する集会の目玉であるウェストバージニア州選出のジョー・マンチン上院議員(民主党)に働き掛けている。

 「ノー・レーベルズが来年4月の大会で候補者を指名し、全米で投票用紙に記載される資格を得るという見通しが、民主党内で警戒感を高めている」とアクシオスは7月14日に報じた。

 同ニュースでは、民主党の選挙参謀らが、第3政党の出馬によって総選挙がトランプ氏に有利に働くことへの懸念を示し、上院の民主党幹部が27日に第3政党の脅威について説明を受ける予定であることを指摘している。

 最も成功したのは1992年のロス・ペロー氏の大統領選出馬で、同氏は19%の得票率を獲得したが、選挙人票を獲得できなかった。ペロー氏は勝つ見込みのない候補だったが、当時のジョージ・W・ブッシュ大統領から共和党票と無党派票を吸い上げ、ブッシュ氏は、ビル・クリントンの43%に対し35・5%の大敗を喫した。

 近年では、共和党の僅差での勝利に第3政党の候補が貢献している。

 2016年には、全有権者の6%が第3政党党候補や自ら記入した候補に投票し、リバタリアン党のゲーリー・ジョンソン氏は全国投票の3%以上、緑の党候補のジル・スタイン氏は1%以上を獲得した。ウィスコンシン州、ミシガン州、ペンシルベニア州の接戦州では、トランプ氏がヒラリー・クリントン元国務長官に対して辛うじて勝利を収めたが、多くの政治アナリストたちは、その違いを生み出したのは第3政党の票だったと指摘する。

 多くの接戦州で第3政党候補の投票用紙への記載が認められなかった2020年にバイデン氏が勝利したのとは対照的である。

 さらに、今回の民主党有権者は、第3党候補に乗り換えることにより前向きなようだ。NBCニュースの世論調査によると、民主党支持者の45%が、第3政党または無所属の大統領候補を支持することを検討すると答えた。

 ノー・レーベルズの参戦は、民主党が懸念すべき問題である。緑の党の候補者として出馬し、ウィスコンシン州、ミシガン州、ニューメキシコ州、ワシントンDCを含む16州ですでに投票の対象となることが決まっている急進左派のコーネル・ウェスト氏についても同様だ。

 そう、有権者に開かれた予備選挙を拒否し、バイデン氏を大統領候補として認定することで、民主党は自分たちの支持層が投票所で反旗を翻すのではないかと懸念しているのだ。結局のところ、選挙を決めるのは有権者であり、党のエスタブリッシュメントではない。

 第3政党の候補者よ、一人残らず歓迎だ。米国の有権者が誰を大統領にするか選択できるようにしよう。

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