AI駆使し選挙にサイバー攻撃 グーグルが警告

(2023年10月5日)

グーグルの新社屋の入り口に掲げられた同社の看板(2023年9月6日、ニューヨークにて)。グーグルは10月4日(水)、次世代スマートフォン「Pixel」のラインアップを発表した。このスマートフォンには、写真にキャプションを書き込むことができる人工知能ツールがさらに搭載され、その技術によって写真も加工できるようになる。(AP Photo/Peter Morgan)

By Ryan Lovelace – The Washington Times – Wednesday, October 4, 2023

 グーグルは、人工知能(AI)ツールを活用したサイバー攻撃によって、連邦選挙が影響を受けたり、ハッキングされたりする可能性があると警告を発した

 グーグルのセキュリティーポリシー責任者チャーリー・スナイダー氏は4日、サイバー攻撃者らが、AIを使って人々を誘導することを試してみたり、言語スキルを磨いて相手に悟られずにだましたりしていることを把握していると述べた。

 スナイダー氏は、バージニア州のグーグルのオフィスで開催されたサイバーセキュリティー・サミットで、AIをもてあそぶサイバー攻撃者から身を守るため、グーグルはAIツールに「非常に大きな」投資を行っていると述べた。

 「私たちは、彼らがAIツールを使って、真偽不明のコンテンツやプロパガンダなどを生成する実験を行っているのを発見した。そして、この分野では、さらに多くの実験が行われることになると考えるべきだ」

 選挙活動を標的にしたサイバー攻撃者は、候補者やスタッフにアクセスしたり、情報を入手したりして、政治工作への理解を深め、混乱を引き起こすことを狙っている。

 例えば、2012年の大統領選では、中国のサイバー攻撃者がミット・ロムニー氏の陣営をハッキングした。ロムニー氏の選対本部長だったマット・ローズ氏が明らかにした。

 ローズ氏は非営利団体「ディフェンディング・デジタル・キャンペーン」が主催したこのサミットで、中国のハッカーがロムニー陣営のファイルに侵入し、政策部門の文書を綿密にチェックしていたが、それらは私も読んだことがないものだったと茶化した。

 「連中は、ロムニー氏が何を考え、どこに行こうとし、どのような政策を持っているのかを知りたがっていたが、それらの情報を公表することはなかった。公表されれば陣営に有利に働いていたはずだと思っている」

 2019年、ローズ氏はディフェンディング・デジタル・キャンペーンの結成を支援し、所属政党に関係なく候補者がサイバーセキュリティー・ツールにアクセスできるようにした。ローズ氏によると、一部の民主党議員は興味を示したが、共和党議員は当初は気にしていなかったという。

 ハッキングによって選挙が影響を受けることへの懸念は、かなり広まってきている。

 グーグルのグローバル・エレクションズ・インテグリティ・チームを率いるデーブ・ボーハウス氏によると、グーグルは2024年の選挙で立候補者を支援する新しいツールを展開する準備を進めているという。

 ボーハウス氏は、この新ツールは後日公開される予定だが、グーグルが目指しているのは、陣営がセキュリティーに必要なあらゆることをワンタッチで行えるようにすることだと述べた。

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