ポンペオ前国務長官、台湾の独立承認を呼び掛け
By Ryan Lovelace – The Washington Times – Tuesday, September 17, 2024
マイク・ポンペオ前国務長官は、台湾を共産主義の中国とは別の独立国家として承認するよう、米当局者に求めている。
ポンペオ氏は17日にハドソン研究所の会合で、中国が台湾支持発言を理由に入国を禁止したことを明らかにした。また、他の米国民も彼の主張に共感することを望んでいると述べた。
「他の米政府当局者も私に賛同してくれることを願っている。それで議論を引き起こせると思うからだ。中国共産党は威嚇し、脅すだろうが、(台湾独立を)明確に訴えれば、世界に対して、台湾が独立国家であるという根本的な事実、根本的な現実を認める呼びかけとなる」
トランプ政権下で中央情報局(CIA)を率いたポンペオ氏は、政府を離れた後の台湾訪問中に台湾の独立を認めたと語った。
「政府を離れて初めて台湾を訪れた際、台湾は事実上、主権を持った独立国家であるというシンプルな声明を出した。これはまぎれもない事実だ。私は中国本土への渡航を禁止されているが、台北に到着し、パスポートが承認されたのだから、台湾は独立国家だ。国家としての条件はすべて整っている」
元台湾国防部長(国防相)の蔡明憲氏はポンペオ氏を称賛し、将来、米大統領になることを望んでいると述べた。
蔡氏は、台湾国民の願いである国連加盟を求めるポンペオ氏の訴えに米政府が耳を傾けるよう呼び掛けた。
「私たちは国連に加盟し、責任を共有し、果たしたい。そのため、きょうここに立って、米国の友人や政府、世界に訴える。手を差し伸べてほしい。世界の平和と安定に私たちも貢献したい」
蔡氏は、他の場所でも台湾の国連加盟を呼びかける計画であることを明らかにした。
蔡氏が、台湾の計画を支持するよう米国の政治家らに働きかける一方で、ワシントン・タイムズのトム・マクデビット会長は、台湾を支持するための「戦略的コミュニケーションキャンペーン」を組織し、「数十万人に呼び掛ける」と述べた。
ポンペオ氏は、中国共産党の宣伝機関は実際に存在し、米国はそれに対抗する必要があると指摘。中国は台湾の独立を認めさせないための活動を強力に推進していると強調した。
台湾の未来について中国の脅威を巡る懸念がある中、ポンペオ氏は米国の決意が揺らぐことはないと訴えた。
ポンペオ氏は、台湾の国連加盟の支持者らが参加したハドソン研究所での会合で、米国の台湾への関与は「長く、深く、強い」と述べた。
「11月の(大統領)選挙結果がどうであろうと、2025年1月にホワイトハウスに誰がいるかに関わらず、この関与は続くと確信している。そして、この重要な任務において、われわれの友人や同盟国、地域のパートナーが共に歩んでくれるだろう。そしてその時、中国共産党は台湾の政治的自立を阻止しようとすることが愚行であり、無意味であり、真実でもなく、台湾の人々の意思に一致しないことを理解するはずだ」