トランプ氏再選で日韓に緊張感

(2024年11月23日)

2024年10月1日火曜日、韓国の城南で行われた「大韓民国軍隊の日」76周年記念式典で、韓国軍を視察する韓国の尹錫烈大統領(右)。(キム・ホンジ/プール・フォト via AP)

By Andrew Salmon – Special to The Washington Times – Friday, November 15, 2024

 日本と韓国は第2次トランプ政権の到来に備え、同盟問題や防衛費の見直し、経済リスクへの対応を検討し、さらには国家指導者たちのゴルフの腕前まで気をもむ状況となっている。

 政治的メッセージやメディアの論説、両国の首都での喫茶店での会話には、こうした懸念の理由が示されており、それはトランプ氏の2017-2021年の任期や最近の選挙公約に基づいている。

 日本と韓国は、この不安定な地域での重要な米国の条約同盟国であり、産業大国でもある。米国は両国にとって主要輸出相手国だ。

 両国は半導体産業でも重要な役割を担っており、日本はアップストリームの素材供給、韓国はダウンストリームの製造で力を発揮している。トランプ政権下では、中国との半導体貿易が争点となった。

 また、韓国と日本は、米国防総省の地域同盟ネットワークの最前線を担い、米軍の前方展開部隊を受け入れている。これらの部隊は中国、北朝鮮、ロシアの目と鼻の先に位置する。

 第1次トランプ政権時、この型破りな大統領がアジアでの軍事プレゼンスの価値や投資収益を疑問視し、駐留米軍の経費負担の増額を要求した際、両国は衝撃を受けた。

 トランプ氏の「米国第一主義」のスローガンや同盟国・敵対国を問わず広範囲に関税を課すという選挙公約は、輸出依存型の両国経済に警戒をもたらしている。

 韓国の尹錫悦大統領と日本の石破茂首相は、トランプ氏をなだめる必要に迫られている。形式上は、両者ともその態勢を整えているように見える。

 米国がアジアに再び注力しようとしている中、両首脳は保守的な政治家であり、安全保障面での確固たる姿勢を持っている。また、トランプ氏はロシアのウクライナ侵攻を迅速に終結させると誓い、中央情報局(CIA)長官には元下院議員のジョン・ラトクリフ氏を、国務長官にはフロリダ州選出のマルコ・ルビオ上院議員を指名している。いずれも中国への強硬姿勢で知られる人物だ。

 それでも、順風満帆とは限らない。トランプ氏は共和党がホワイトハウスと議会を掌握する中で、強力な統治の正当性を主張している。一方、石破氏と尹氏は国内での人気が低く、明確な議会多数派を欠いた状態で政権運営をしている。

 石破氏は先月の解散総選挙で自身の党の影響力を失い、30年ぶりに少数与党政権を率いることとなった。尹氏の支持率は記録的低水準の17%にまで下落している。こうした弱点は懸念材料となり、トランプ政権との関係に影響を及ぼす可能性がある。

 日本の国家基本問題研究所は11月11日のコラムで、「トランプ氏は、民主主義国であれ独裁国家であれ、プーチン露大統領、習近平中国国家主席、ネタニヤフ・イスラエル首相のような強力なリーダーとの交渉を好む」と述べている。

 日本の指導者は伝統的に、新たな米大統領と関係を築くために早めに行動を起こす傾向があり、今回も例外ではなかった。

 首相官邸は、石破首相とトランプ氏との選挙後の電話会談について首相が、「われわれの会話は一言で言えば非常に友好的だったと感じた。トランプ氏とは今後、遠慮なく率直に話ができるという印象を持った」と述べたと発表した。

フィリピン沿岸警備隊が提供したこの写真には、2025年10月12日(日)、南シナ海のフィリピンが実効支配するティトゥ島(地元ではパグアサ島と呼ばれる)付近で、中国海警局の船舶(右)がフィリピンのBRPダトゥ・パグブアヤに向けて放水砲を発射する様子が写っている。(フィリピン沿岸警備隊提供、AP通信経由)

中国は依然国際法に違反 南シナ海仲裁判断10年で米軍

(2026年07月18日)
新華社通信が公開したこの写真には、2026年7月6日(月)、南太平洋で中国の原子力潜水艦から発射された長距離弾道ミサイルが海面から飛び出す様子が写っている。(李向超/新華社通信提供、AP通信経由)

米、中国のSLBM発射実験を「事前通報が不十分」と非難

(2026年07月13日)
2024年8月4日、ウクライナ国内の非公開の場所に設置されたパトリオット防空ミサイルシステムの上空を、ウクライナ空軍のF-16戦闘機が飛行している。(AP通信/エフレム・ルカツキー撮影、資料写真)

トランプ氏、ウクライナが「パトリオット」製造 専門家は生産開始に数年

(2026年07月12日)
2024年7月3日、カザフスタンのアスタナで開催された上海協力機構(SCO)首脳会議の傍らで行われた会談で、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領(右)と中国の習近平国家主席が握手を交わした。(セルゲイ・グネーエフ、スプートニク、クレムリン・プール写真、AP通信経由)

中国企業、ロシア占領下のウクライナに進出 経済的影響力を拡大

(2026年07月11日)
ウクライナの無人システム部隊K-2旅団の兵士が、2026年6月22日(月)、ウクライナのドネツク州前線で、ロシア軍陣地に向けて飛行する前に、中距離ドローンを離陸地点で運んでいる。(AP通信/エフゲニー・マロレトカ)

ウクライナ防衛産業、実戦経験生かし欧州との連携を深化

(2026年07月10日)
2021年9月21日、ニューヨークで開催された第76回国連総会の期間中、総会議場内から見た国連本部ビル。(エドゥアルド・ムニョス/AP通信提供)

中国「民族団結法」施行に抗議、チベット人が米で焼身自殺

(2026年07月07日)
2024年4月23日火曜日、中国東部山東省青島市で中国人民解放軍海軍創設75周年を記念する一般公開日の終わりにミサイル駆逐艦「貴陽」の近くに夕日が沈む。(AP通信/ン・ハン・グアン)

インド太平洋軍司令官、中国の脅威を警告 戦力強化へ新規兵器に1220億ドル要求

(2026年06月19日)
ハイテクを駆使した政府のハッキング室で、中国軍関係者がハイブリッド戦争の一環として敵対国から国家機密を盗み出す作業を行っている。(写真提供:DC Studio via Shutterstock)

米FBI、偽コンサル会社13サイト閉鎖 中国の対米情報工作に利用

(2026年06月15日)
026年6月3日水曜日、韓国ソウルの体育館で、韓国中央選挙管理委員会の職員が地方選挙の投票用紙が入った箱を確認している。(AP通信/アン・ヨンジュン)

地方選混乱で保守派が抗議行動 特別検察官が選管を捜査へ-韓国

(2026年06月11日)
FIFAはメキシコの伝統について懸念を抱いている

W杯「美しいゲーム」が直面する醜い現実 観客から差別的野次

(2026年06月10日)
→その他のニュース