「イカゲーム」販売の男に銃殺刑 外国の映像流入を警戒-北朝鮮

(2021年11月28日)

Netflix公開「イカゲーム」のシーン。韓国が制作したNetflixの世界的な人気番組「イカゲーム」は、経済的に困窮した数百人の登場人物が、深刻な借金から逃れるチャンスを得るために、命がけの子供向けゲームで競い合う様子を描いているが、家計の借金の急増、衰退する雇用市場、悪化する所得格差に対する不満が高まっている国内では、神経を逆なでするような内容となっている。(Youngkyu Park/Netflix via AP)

By David R. Sands – The Washington Times – Thursday, November 25, 2021

 米動画配信大手ネットフリックスの韓国ドラマ「イカゲーム」を違法にコピーし、販売したとして北朝鮮の男が銃殺刑の判決を受けていたことが明らかになった。北朝鮮では、金正恩総書記が韓国のポピュラー音楽、Kポップを「悪質ながん」と呼ぶなど、外国の映画、音楽の流入に警戒を強めている。

 米政府系の「ラジオ・フリー・アジア(RFA)」によると、USBメモリーを購入した高校生1人が終身刑、視聴した友人らは長期の重労働刑を科されたという。イカゲームは、ゲームの参加者のうち勝者が大金を手にする一方で、敗者は殺されるという「ディストピア(暗黒郷)ドラマ」。9月の配信開始後、100カ国近くで視聴され、空前の大ヒットを記録している。

 北朝鮮は昨年末、米韓など資本主義国からの「反動的思想・文化」の販売、視聴に死刑を科すことを可能にする「反動的思想・文化排除法」を制定、国外の映像、音楽などを排斥する姿勢を強めている。同法が適用されるのはこれが初めて。

 北朝鮮対外宣伝メディア「メアリ」は10月、イカゲームを「弱肉強食、腐敗が台頭し、悪がはびこる韓国社会の現実を露呈」したと批判していた。

 韓国は、映画「パラサイト」がオスカーを受賞、Kポップが世界的に大ヒットするなど、文化的影響力を強めており、韓国の体制を劣等で不平等としてきた北朝鮮は反発を強めている。

英気象庁、不都合な気候データを削除していた

(2025年10月18日)

レアアース支配を武器化する中国 輸出規制で貿易戦争激化へ

(2025年10月17日)

露骨に軍事力誇示する中国「韜光養晦は過去のもの」―報告

(2025年10月15日)

不法入国者、グレタ・トゥンベリ氏

(2025年10月11日)

難民への制限強化迫られる欧州左派 右派政党が台頭

(2025年10月07日)

プーチン氏、米ゴールデンドーム構想に懸念 宇宙兵器を警戒

(2025年10月04日)

カーク氏、韓国新政権は「宗教への脅威」―ニュート・ギングリッチ元米下院議長

(2025年10月03日)

トランプ氏、国連演説で西洋的価値観の崩壊を警告

(2025年09月27日)

漫画「ワンピース」の海賊旗、世界で抗議のシンボルに

(2025年09月26日)

米国のインド太平洋防衛に欧州の支援は必要か

(2025年09月24日)
→その他のニュース