共和党、苦戦する候補への資金提供をトランプ氏に要請

(2022年9月17日)

2021年9月25日(土)、ジョージア州ペリーで行われたセーブ・アメリカ集会で、ジョージア州上院候補のハーシェル・ウォーカーが話すのを聞くドナルド・トランプ元大統領。(AP Photo/Ben Gray)

By Ramsey Touchberry – The Washington Times – Monday, September 12, 2022

 共和党は、ドナルド・トランプ前大統領に対し、いくつかの激戦州で敗北の危機にある共和党上院議員候補を後押しするために、彼の莫大な選挙資金をつぎ込むよう公然と働きかけている。

 民主党の対立候補に比べ、トランプ氏が支援する候補者の一部の選挙戦が冴えないことから、トランプ氏が自身のセーブ・アメリカ政治行動委員会(PAC)に預けている約1億ドルの一部を投入しなければ、共和党が上院支配を奪還できないかもしれないという懸念が強まっている。

 トランプ氏は予備選で複数の共和党候補を支持し勝利に導いたが、一部の共和党議員は、連邦捜査局(FBI)が彼のマール・ア・ラーゴの自宅を捜索したことを受けて寄付金が増えたにもかかわらず、トランプ氏が、苦戦している候補の陣営に資金を配ろうとしないことを不満に思っている。

 元上院共和党選挙対策委員長のジョン・コーニン上院議員(テキサス州)は、「特に彼が支持する人たちには大きな助けになるだろう。彼は大きな資金を持っている。民主党は事実上、私たちの候補者よりも多額の資金を投入している」と述べた。

 指導的立場にある共和党のジョニ・アーンスト上院議員(アイオワ州)は、「私たち全員が貢献することが重要だ。今回もそうであるべきだ。彼が支持した候補者の一部を助けることができれば、素晴らしいことだと思う」と述べた。

 記録によると、トランプ氏のPACはこの選挙戦で共和党の候補者にわずか43万5000ドルしか献金していない。献金は100件に満たず、それらはすべて5000ドルの小切手という形で支払われる。ジョージア州で民主党のラファエル・ウォーノック上院議員と対戦する共和党のハーシェル・ウォーカー氏らにとっては、雀の涙ほどの額だ。

 ウォーノック氏の6月末時点の手持ち資金が2200万ドル以上であるのに対し、ウォーカー氏の先週時点の手持ち資金は700万ドル未満である。

 ウィスコンシン州やアリゾナ州など他の注目の上院選でも、トランプ氏は共和党の候補者にそれぞれわずか5000ドルしか渡していない。アリゾナ州のブレイク・マスターズ氏の7月中旬の預金額は150万ドルだったのに対し、民主党のマーク・ケリー上院議員は約2500万ドルだった。

 共和党のロン・ジョンソン上院議員(ウィスコンシン州)は、民主党の対立候補を上回る資金を調達したが、それでも厳しい選挙戦に直面している。彼は、トランプ氏からの金銭的な後押しが欲しいかどうかについて言及を避けた。

 「私は自分のレースを走っている。それで手一杯だ。他の人が何をするかは気にしない。自分が何をするかだけを心配すればいい」

 しかし、トランプ氏は十分な資金を持っているが、それを仲間の共和党員に分け与えない。過去の選挙でもそうだった。共和党のミッチ・マコネル上院院内総務(ケンタッキー州)や議会内の共和党上院議員との緊迫した関係を考えると、議員や選挙事務所員は資金調達の手助けがないことに驚いていないようだ。

 ケビン・クレイマー上院議員(共和、ノースダコタ州)は、「トランプ氏は、候補者になるのを手伝った人が当選するのを助ける強い義務を感じているはずだ。彼のPACがこれまでそれほど寛大だったとは思わない。しかし、そうあるべきだ」。

 トランプ氏の広報担当者にコメントを求めたが、すぐには応じなかった。

 マコネル氏と、資金繰りに苦しむ党の上院資金調達部門である全米共和党上院委員会(NRSC)との緊張関係も高まっている。上院共和党は、NRSCのリック・スコット委員長の資金の扱いに疑問を呈し、中間選挙に向けて候補者に適切な資金を提供できなくなることを懸念している。

 スコット氏(共和、フロリダ州)は、「誰もが好きなように資金を運用すべきだと思う。私は、どのように資金を使うかについて(トランプ氏と)話していない」と述べた。

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