レーガンとトランプ、暗殺未遂で見せた強さ
By Jennifer Harper – The Washington Times – Sunday, July 14, 2024
13日のドナルド・トランプ前大統領への銃撃を受け、あるアナリストは1981年に暗殺未遂に遭った第40代大統領、ロナルド・レーガンを回想した。
CBSニュースやポリティコなどで政治ライターを務めたデービッド・ポール・クーン氏は「ロナルド・レーガンの伝説は撃たれた時に始まった。間もなく手術を始めるという医師を前に、『あなた方が全員共和党員であることを願っている』と口にし、妻に『ハニー、よけられなかったよ』と言った」という。
クーン氏は14日、政治情報サイト「リアル・クリア・ポリティクス」に、「政治に関していつも思い出す格言がある。『自身の強みに集中せよ』だ。レーガンの長年のストラテジスト、リチャード・ワースリン氏はかつて私にこう言った。銃撃によって、ある印象が鮮明になった。レーガンは銃撃の下でも冷静さを保っていた。1981年に狙撃されたとき、まだ就任したばかりだった。世論の支持率はわずかに上昇したが、長くは続かなかった。しかし、その印象はその後も長く続いた」と書いた。
「顔に血の筋を浮かべ、拳を挙げるドナルド・トランプ氏の姿は、天性とも言うべきステージでの存在感を示していた。これは、レーガンも羨んだだろう。集会参加者はトランプ氏の拳を見て興奮状態となった。すぐに彼らは『USA、USA』と叫び始めた」
「この印象も長く続くだろう。そして大統領選を変える。銃弾が耳をかすめた直後にトランプ氏が立ち上がったことで、対抗馬の弱さがさらに浮き彫りになることは間違いない。バイデン大統領が選挙戦に残れば、これまで以上に大統領としての強さを示さなければならなくなる。もし降板すれば、民主党の新候補はトランプ氏の強さに対抗するために強さを身につけなければならなくなる。ビル・クリントン氏(元大統領)はかつてこう指摘した。『強く、間違っている方が、弱く、正しい方に勝つ』」