「暗殺未遂」検索で不正 トランプ氏がフェイスブックとグーグルを非難
By Mallory Wilson – The Washington Times – Tuesday, July 30, 2024
ドナルド・トランプ前大統領は、フェイスブックとグーグルが自身の暗殺未遂に関するニュースの拡散を妨害していると非難し、選挙を不正に操作しようとしていると訴えた。
トランプ氏は30日、「フェイスブックは、私の『暗殺未遂写真』について不正を働き、拡散しにくくしていたことを認め、非難されている。グーグルも同じだ。彼らはこの凶悪な行為に関する写真やその他のものを見つけることを事実上不可能にしている」と述べた。
「どちらも操作していたと指摘され、大きな反発に直面している。また始まった、不正選挙への新たな試みだ。メタとグーグルを追え。よく分かっている。今回は甘くないことを思い知らせてやれ。MAGA(米国を再び偉大に)2024!」
ユーザーによると、今月初めにペンシルベニア州の集会で銃撃され、大統領警護隊(シークレットサービス)に囲まれて演壇の後ろで拳を振り上げるトランプ氏の象徴的な写真が、修正された写真に分類されているという。
メタ社の広報担当ダニ・レバー氏は29日、Xで、これは不注意によるミスだと述べた。
「これはミスだった。このファクトチェックは当初、シークレットサービスのエージェントが微笑んでいる修正写真に適用されていた。私たちのシステムでは、修正されていない写真にこのファクトチェックが施されることがある。すでに改善した。ミスをお詫びする」
この写真をめぐる騒動は、今週初めにグーグルのユーザーが、ウェブサイトのオートコンプリート機能で7月13日に起きた銃撃事件の検索結果が表示されないと指摘したことに端を発している。
彼らは、「暗殺未遂」という検索語を入力し、トランプ氏の姓を入力し始めると、オートコンプリートは「トルーマン」としか表示しないと指摘している。これは、1950年にプエルトリコ人らがハリー・トルーマン大統領の命を狙った事件を指している。
ドナルド・トランプ・ジュニア氏は、これは 「ビッグテック(IT大手)がカマラ・ハリス氏を助けるために再び選挙に介入しようとしている」ことを示していると述べた。
「これがグーグルによる意図的な選挙妨害であることは、誰もが知っている。本当に卑劣だ」とXに書き込んだ。
グーグルの広報担当者ララ・レビン氏はワシントン・タイムズ紙の取材に対し、暗殺未遂に関する検索予測に手動による処置は取られておらず、トランプ氏のオートコンプリート結果は正しく機能していなかったと語った。
レビン氏によると、グーグルのシステムは政治的暴力に関連するオートコンプリート予測を行っておらず、トランプ氏暗殺未遂事件以前は正常に機能しており、現在、システムの更新を進めていると述べた。
レビン氏によれば、著名な政治家のオートコンプリートは失敗することが多く、検索結果は「動的」であり、トレンドになっている検索語に左右されるという。
「オートコンプリート機能は現在、何人かの歴代大統領と現副大統領の名前に関する検索で、意図した通りに機能していない。これらの異常を調査し、改善に取り組んでいる。間もなく、提供できると思う」
IT大手は過去にも、バイデン大統領の息子ハンター・バイデン氏のノートパソコンに関する記事をもみ消そうとし、リベラル派がヘイトスピーチに分類する保守本流の考え方にアクセスできなくしようとしたとして非難されてきた。
トランプ氏は、2021年1月6日の連邦議会議事堂襲撃事件後にフェイスブックから追放されて以来、フェイスブックとその親会社メタ社とは険悪な関係にあった。
トランプ氏のアカウントは2023年1月に復活した。