トランプ陣営、最後の追い込み
By Jennifer Harper – The Washington Times – Thursday, October 24, 2024
大統領選まで数日と迫った。ドナルド・トランプ前大統領はこれまで通り、有権者に働きかけようとしている。25日のミシガン州トラバースシティーの有権者集会から、26日にはミシガン州ノビとペンシルベニア州ステートカレッジで集会を行う。
27日にはニューヨークに戻る。マディソン・スクエア・ガーデンでの集会はかなり気合の入ったものになりそうだ。マイク・ジョンソン下院議長も参加する。
トランプ氏自身は、このイベントは過去数カ月に開催した選挙集会の中で「最大規模」になると語っている。他にも、29日にはペンシルベニア州アレンタウンで別の集会を開き、30日にはウィスコンシン州グリーンベイに向かう。トランプ氏主導の今後の活動についても少し触れた。
「これはわが国の歴史上、唯一最大の政治運動だ。こんなことはかつてなかった」-トランプ氏は今週初め、ノースカロライナ州での集会で熱狂的な聴衆にこう語った。
副大統領候補のJ.D.バンス上院議員も活発に活動中だ。25日をノースカロライナ州レフォードで過ごし、26日はペンシルベニア州ハリスバーグ、28日はウィスコンシン州ラシーンに向かう。
民主党も活発
民主党も有権者獲得に手をこまねいているわけではない。
民主党全国委員会(DNC)は、アジア系・ハワイ先住民・太平洋諸島系米国人(AANHPI)の有権者が居住する地域を対象とした、数十万ドル規模の「I Will Vote(必ず投票する)」メディアキャンペーンを開始した。
ピュー・リサーチ・センターは1月に発表したアジア系有権者に関する分析で、「アジア系米国人は、過去20年間、そして2020年以降、米国で有権者の中で最も急速に増加しているグループである。過去4年間で15%、つまり約200万人の有権者が増加した」と指摘した。
DNCはワシントン・タイムズへの声明で、「このキャンペーンは、全米24の選挙区とフロリダ、ニューヨーク、テキサス州の主要票田で実施され、信頼できる情報源を通じてAANHPI有権者にリーチし、多言語で民主党の投票を促す。アジア系米国人の有権者は、重要なダウンバロット(州知事・上下院議員選挙)の勝敗を左右し、上下院で民主党が過半数を獲得するのに役立つ力を持っている」と強調した。
この活動は、「信頼できる後援者所有のメディア」を通じて主要コミュニティーをターゲットとし、韓国語、タガログ語、フィリピン語、繁体字中国語、簡体字中国語などの言語で行われる。また、ラジオ広告では、ベトナム語、英語、韓国語、中国語で投票を呼び掛ける。
さらにDNCは「翻訳支援プログラム」で、各州の政党が有権者登録や有権者教育の資料をベンガル語、中国語(繁体字・簡体字)、ヒンディー語、モン語、韓国語、タガログ語、テルグ語、ベトナム語、ユピック語を含む28言語に翻訳するのを支援する。
「AANHPIの有権者は、私たちの国の将来の方向性を決める重要なダウンバロットの勝敗を左右する力を持っている。DNCはAANHPI有権者に、彼らが信頼する情報源と彼らが話す言語を通じてアプローチし、すべての有権者が生涯で最も重要なこの選挙で投票するために必要な情報が得られるようにする」とDNCは述べた。