米国内


イスラエル批判の総代、卒業式出席が禁止に-MIT

(2025年6月3日)
 マサチューセッツ工科大学(MIT)は、卒業式前の式典でイスラエル批判の演説を行ったとして、卒業生総代の卒業式出席を禁止した。大学側はこの学生の発言の内容について、学校当局を欺いたと主張している。
 「パレスチナ青年運動」によるとこの学生はメグハ・ベムリさんで、2023年10月7日にイスラム組織ハマスがイスラエル市民を虐殺した事件後、イスラエルとの関係を断たなかったことで大学は「ジェノサイド(集団殺害)」に手を貸したと非難した。この事件はイスラエルがハマス攻撃を開始するきっかけとなった。 →続き

州陸上決勝で女子出場枠拡大 トランプ氏の圧力が奏功か-カリフォルニア州

(2025年6月2日)
 カリフォルニア州インタースクール連盟(CIF)は、トランスジェンダー選手を巡ってトランプ大統領から批判を受ける中、競技の出場枠を拡大し、選考に漏れた女子選手を来週末の州陸上選手権大会に招待した。
 州の高校スポーツを統括するCIFは、この変更について、選手権への出場資格を1枠でも逃した「生物学的女性」選手の参加を増やすことを目的とした「試験的エントリープロセス」と説明した。 →続き

トランス選手に負けた女子にもメダル カリフォルニア州が新方針 「不平等は変わらない」反発も

(2025年5月31日)
 カリフォルニア州インタースクール連盟(CIF)は、州陸上選手権を前に、女子選手への譲歩を発表した。トランプ政権からの圧力が強まる中、トランスジェンダー選手を巡る騒動の収拾を図るためだ。
 CIFは、今週末に開催される高校陸上競技の州選手権で、男子選手に表彰台からはじき飛ばされた女子選手にもメダルを授与する。 →続き

AIで変わる雇用 高卒者の技能職が有利に

(2025年5月30日)
 初歩的な事務作業が生成AI(人工知能)に取って代わられる一方で、熟練した修理、建設、技術職が、高卒新卒者にとって有望な就職先になっている。
 ワシントン・タイムズのインタビューに応じた雇用問題の専門家らは、大卒を必要とするホワイトカラーの仕事が新しい技術によって減る中で、ブルーカラーの仕事への関心が高まっているが、これは経済にとって必要な現象だ。 →続き

議会襲撃事件巡り恩赦 法的・社会的に依然、問題抱える元被告ら

(2025年5月27日)
 2021年1月6日の議会襲撃事件の元被告らは、トランプ大統領が約1600人に恩赦を与えてから4カ月以上たった今でも、事件に関連する問題から解放されていない。
 代理人を務めたクリストファー・マッキアローリ氏によれば、保護観察の終了、控訴の取り消し、財産の返還などに関する正式な手続きのほとんどが解決したにもかかわらず、逮捕による影響は一部でまだ残っている。 →続き

録音記録が明かす、バイデン氏を隠蔽した民主党の陰謀

(2025年5月24日)
 誰もが、ジョセフ・R・バイデン前大統領の知的鋭敏さの欠如を確認する最近公開されたオーディオテープに驚くべきではない。バイデン氏の相次いだ失言やぎこちない動作は、1973年に最年少で上院議場の扉をたたいた男の輝きを失い、その影と化した過程を物語っている。
 2年前、ロバート・ハー特別検察官は、80代に達した最高司令官であるバイデン氏に対し、デラウェア州自宅の車庫にあるぼろぼろの段ボール箱に不法に保管されていた機密文書について、2日間にわたり徹底的な尋問を行った。会話の中、断続的に明瞭な状態と混乱状態を繰り返す姿により、陪審員たちが混乱した高齢者を有罪とする気にはならないだろうという理由で、バイデン氏は起訴を免れた。 →続き

大学で人種別卒業式廃止「分断深める」 トランプ政権の多様性排除受け

(2025年5月22日)
 連邦・州政府が「多様性、公平性、包括性(DEI)」への取り組みを禁止する中、一部の大学が公式な卒業式とは別に人種、性別、収入ごとに行っている「アフィニティー卒業式」を中止した。
 アリゾナ州のマリコパ・コミュニティー・カレッジやハーバードなどの大学は、2025年の卒業生を対象に、数十年来のアフィニティー卒業式を廃止した。ハーバード大学は先月、トランプ大統領のDEIプログラム禁止令に違反したとして教育省が助成金を取り消すと警告したことを受けて、多様性オフィスの名称を変更し、アフィニティー卒業式への予算を停止した。 →続き