共和党下院議員が国土安保長官の弾劾案を提出

(2021年8月16日)

In this June 25, 2021, photo, Homeland Security Secretary Alejandro Mayorkas talks to the media after he and Vice President Kamala Harris toured of the U.S. Customs and Border Protection Central Processing Center in El Paso, Texas. (AP Photo/Jacquelyn Martin)

By Stephen Dinan – The Washington Times – Tuesday, August 10, 2021

 アリゾナ州選出のアンディ・ビッグス下院議員(共和)は10日、国土安全保障省のアレハンドロ・マヨルカス長官に対する弾劾案を提出するという約束を実行に移し、国境危機の責任者が法律を破っていることを認めたと述べた。

 ビッグス氏は、マヨルカス氏の就任後、「国家の危険は高まった」と述べ、マヨルカス氏が不法な越境者に対する米国法の執行を「故意に」拒否し、新型コロナウイルスの拡散に拍車をかけたと語った。

 「マヨルカス長官は長官としての宣誓を忠実に守ることを怠っており、米国憲法と米国の安全を犠牲にして、国境警備と移民法の執行を無謀にも放棄している」

 2項目からなるこの弾劾案は、民主党が支配する下院では支持を得られそうにない。わずかだが民主党が多数派の下院は、バイデン政権の最初の6カ月間を生き残った数少ないトランプ前政権の厳しい政策を中止し、マヨルカス氏が移民に対して寛大なアプローチを取ることを望んでいる。

 多くの共和党員にとって、マヨルカス氏の国土安保長官としての在職は、国境での前例のない不法移民の急増を考えると、厄介な問題だ。

 国境では、親が伴わない子供の数は記録を更新し、家族連れが急増、単独の大人も増えている。

 ワシントン・タイムズ紙は、ビッグス氏が先週予告していたこの弾劾案の提出について、国土安保省に反応を求めた。

 ビッグス氏と共和党議員らは、マヨルカス氏が、不法に国境を越えた人々が移民裁判を待つ間、米国内に入ることを拒否する「リメイン・イン・メキシコ」としても知られる「移民保護プロトコル」などのトランプ大統領の主要政策を中止したことで、不法移民の急増を招いたとしている。

 また、ビッグス氏は弾劾案の中で、キャッチ・アンド・リリースの復活で、毎月何万人もの移民が逮捕されても、時には移民裁判の期日の通知もないまま、すぐに地域社会に解き放たれているとも指摘した。

 ビッグス氏によると、マヨルカス氏は議会での証言で、国土安保省が、入国が認められない移民を拘束し、解放していることを認めた。

 「これは、マヨルカス氏の指示のもと、国土安保省が法律に違反していることを認めたことになる」とビッグス氏は訴えた。

 この問題は、新型コロナの大流行によってさらに深刻化しており、検査を受けた移民が高い確率で感染していると、ビッグス氏は指摘している。

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