米国に再びテロの脅威をもたらすアルカイダ

(2021年8月29日)

Photo by: David Guttenfelder Afghan anti-al-Qaeda fighters rest at a former al Qaeda base in the White Mountains near Tora Bora on Wednesday, Dec. 19, 2001, behind a string of ammunition found after the retreat of al-Qaida members from the area. (AP Photo/David Guttenfelder) ** FILE **

By Mike Glenn – The Washington Times – Wednesday, August 25, 2021

 バイデン米政権幹部は、イスラム主義組織タリバン統治下のアフガニスタンで国際テロ組織アルカイダが復活する脅威を軽く見ている。

 

だが、安全保障専門家や元米軍幹部、議員、さらには国連からも、タリバンがカブールで権力を取り戻した今、テロリストたちがより活発になるとの見方が出ている。

 

 「テロリストたちはタリバン指導部の下で勢力を拡大するだろう。もはや隠れる必要がない」。戦争研究所会長のジャック・キーン元米陸軍大将は、こう指摘した。ワシントンにあるタカ派シンクタンクである同研究所は、米国が主導してきた対テロ戦争の進展を詳しく分析していることで知られる。

 

 キーン氏は最近、FOXビジネスに出演し、タリバン統治下のアフガンは、2001年9月11日の米同時テロ攻撃に至るまでの期間のように、再び世界のジハード(聖戦)戦士を引き付ける磁石になるとの見通しを示した。「アフガンはやって来たい者が集まる中心地になるだろう」と、キーン氏は主張した。

 

 アフガンでアルカイダの「残党」が今後数カ月間で息を吹き返す可能性について、驚かされるのは、キーン氏の分析が厄介な問題を避けようとするバイデン政権と対照的であることだ。

 

 バイデン大統領は、海軍特殊部隊SEALS(シールズ)が10年前に隣国パキスタンで、米同時テロの首謀者でアルカイダの創設者ウサマ・ビンラディン容疑者を殺害したため、米軍がアフガンに残る意味はないとの見解を示した。さらに、アフガンのアルカイダはもはや活動していないとまで主張した。

 

 「アルカイダが消えた現時点で、アフガンに(残ることに)何の利益があるのか」。バイデン氏は20日にホワイトハウスで行った記者会見で、報道陣にこう尋ねた。

 

 この発言に対し、地域の専門家から異論が出たため、バイデン氏の側近たちは、大統領の発言について釈明を試みた。

 

 「アルカイダのメンバーや残党はアフガンにいるのか。その答えはイエスだ」。アントニー・ブリンケン国務長官は22日、FOXニュースでこう語った。その上で、大統領の発言はアルカイダはもはや米国に大規模攻撃を仕掛ける能力はないという意味だ、と主張した。

 

 「大統領が言及したのは、米同時テロを仕掛けたような(アルカイダの)能力のことだ」とブリンケン氏。「その能力をそぐことには大きく成功した」

 

 タリバンは、バイデン氏が自ら課した米軍のアフガン駐留終了期限である8月31日までに、米国が主導する退避作戦を終わらせるよう求めている。国防総省高官は、それまでの退避完了に自信を示している。国防総省幹部はまた、米軍は「水平線超え」対テロ作戦をフルに実行できるため、アフガンにはもはや兵力は必要ないと主張した。

 

 だが、トランプ前大統領の国家安全保障担当補佐官だったH・R・マクマスター元陸軍中将は、米軍はアフガンに呼び戻される可能性が高いとの見方を示した。オバマ政権時代にイラクから撤退した米軍がイラクに戻ったのとほぼ同じ理由からだ。

 

 「水平線超え対テロ作戦はうまくいかない。それははかない夢だ」。マクマスター氏は23日、ハドソン研究所での討論会でこう指摘した。「これは終わりなき戦争ではない。米国に対する終わりなきジハードだ」

 

 国連安全保障理事会の報告書によると、アルカイダ主要幹部の大部分はアフガンとパキスタンの国境にとどまっている。また、アフガン全土にかなりの数のアルカイダ戦闘員がおり、タリバンと密接に連携しているという。

北朝鮮政府が提供したこの写真には、2026年10月11日(日)、北朝鮮の指導者である金正恩氏(左手前)とその妻、娘が、北朝鮮国内の非公開の場所にある国防革命博物館を視察する様子が写っている。北朝鮮政府が配布したこの写真に写っている出来事を取材するために、独立系ジャーナリストは立ち入りを許可されなかった。この画像の内容は提供されたものであり、独自に検証することはできない。情報源から提供された画像には、朝鮮語の透かし「KCNA」と記されている。これは朝鮮中央通信社の略称である。(朝鮮中央通信社/AP通信経由)

北朝鮮に新国防博物館 正恩氏親子が最新ミサイル視察

(2026年10月15日)
2025年7月28日、中国・上海で開催された世界人工知能会議で展示されたファーウェイのAtlas 900 A3 SuperPoDの前を、来場者が通り過ぎる。(Chinatopix提供、AP通信経由)

中国、世界の通信インフラ支配を拡大 元米NSA長官が警告

(2026年10月11日)
トランプ大統領(中央右)が中国の習近平国家主席と握手を交わす。メラニア・トランプ夫人(右)と彭麗媛夫人(左)が見守る中、2026年9月25日(金)、ワシントンD.C.の国立公文書館に到着した。(AP通信/ジュリア・デマリー・ニキンソン撮影)

米中会談、台湾を交渉材料と見るトランプ氏に専門家懸念 武器供与はG20後か

(2026年10月06日)
第65機械化旅団報道部が提供したこの写真には、2026年9月19日(土)、ウクライナのザポリージャ州で、ウクライナ兵がロシア軍陣地に向けてFPVドローンを発射する準備をしている様子が写っている。(アンドリー・アンドリエンコ/ウクライナ第65機械化旅団提供、AP通信経由)

ウクライナの教訓 兵器の調達・製造プロセス見直し迫られる米

(2026年10月05日)
中国の習近平国家主席とアメリカ合衆国のドナルド・トランプ大統領のイラスト(リナス・ガーシス/ワシントン・タイムズ)

トランプ・習会談、華やかな演出の裏に厳しい現実 米ハドソン研究所中国センター所長 マイルズ・ユー

(2026年10月03日)
ドナルド・トランプ大統領(左)は、2025年8月25日、ワシントンD.C.のホワイトハウスに到着した韓国の李在明大統領を出迎えた。(AP通信/アレックス・ブランドン撮影、資料写真)

米シンクタンク、アジアでの同盟縮小を提唱 「中国に戦略的利益」と反論も

(2026年10月01日)
ドナルド・トランプ大統領、メラニア・トランプ夫人、中国の習近平国家主席夫妻、そして米国国立公文書館長のブラッドフォード・ウィルソン氏が、2026年9月25日(金)、ワシントンD.C.の国立公文書館で、憲法、権利章典、その他の文書を閲覧している。(AP通信/アレックス・ブランドン撮影)

トランプ氏、習氏と国立公文書館訪問 独立宣言・権利章典を視察

(2026年09月30日)
リトアニアのケストゥティス・ブドリス外相は、2026年9月8日火曜日、リトアニアの首都ビリニュスにある外務省で、オランダのトム・ベレンセン外相との会談後に行われた記者会見で発言した。(AP通信/ミンダウガス・クルビス撮影)

ロシアが欧州に「グレーゾーン」攻撃、強まるNATOの結束 リトアニア外相

(2026年09月27日)

米空軍、シンクタンクを閉鎖 中国の脅威分析へ影響懸念

(2026年09月26日)
2025年2月18日、韓国の坡州市(北朝鮮との国境付近)で、韓国軍兵士が有刺鉄線沿いをパトロールしている。(AP通信/アン・ヨンジュン撮影)

米国から中東への軍派遣圧力、高まる北の脅威 板挟みの韓国

(2026年09月24日)
→その他のニュース