新型コロナ大流行で社会保障が財源不足に
(2021年9月3日)

In this Feb. 11, 2005, photo, trays of printed social security checks wait to be mailed from the U.S. Treasury's Financial Management services facility in Philadelphia. (AP Photo/Bradley C. Bower)
社会保障制度の管財人は、31日に発表した報告で、社会保障制度の収入が今年から減少し始め、今後10年あまりで信託基金はいずれ底を突き、致命的な限界を迎えると厳しい見方を示した。
また、社会保障制度の給付プログラムである高齢者向けの老齢・遺族保険(OASI)と就労不能者向けの身体障害保険(DI)の両方が、管財人が行った短期的な財政的妥当性のテストに不合格となった。
このような収入減は、以前から予測されていたことだが、連邦政府の財政状態をチェックする上で、重大な警告となった。
管財人によると、以前から厳しい状況は続いていたが、新型コロナウイルスの大流行とそれに伴う景気の悪化が社会保障制度に大きな打撃を与え、信託財産が枯渇し、約束された給付金の全額を支払うことができなくなる時期が1年早まったという。
新たな期限は2034年となり、支給額は約束の78%にまで減少すると管財人は述べている。
「パンデミックと急激な景気後退が、OASIとDIの信託基金の数理的状態に大きな影響を与えたことは明らかであり、パンデミックの今後の推移は依然、不透明だ」と管財人は述べている。
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