石油採掘への公有地リースで政権を提訴

(2021年9月16日)

In this Sept. 18, 2010, file photo, rhe Development Driller III, which drilled the relief well and pumped the cement to seal the Macondo well, the source of the Deepwater Horizon rig explosion and oil spill, is seen in the Gulf Of Mexico, off the coast of Louisiana.

By Valerie Richardson – The Washington Times – Wednesday, September 1, 2021

 バイデン政権は、石油・天然ガス採掘のための連邦政府所有地リースの再開をめぐる裁判所の命令を受け、メキシコ湾の公有地の使用を認めるトランプ政権時の計画を復活させた。環境保護団体はこれに、米史上最大のオフショア入札と反発している。

 内務省は8月31日、9月中に湾内の8080万エーカー(約33万平方㌔)をリースすると通告した。トランプ政権時の7970万エーカーのリース計画を復活させるものだ。バイデン大統領は就任直後に、連邦政府の土地・海域での石油・ガス新規採掘「一時停止」の一環として、リース計画を停止していた。

 気候変動対策を訴える団体からなる連合組織は直ちに、入札を阻止するため連邦裁判所に提訴、「恣意的な環境分析」に基づくものだと主張し、バイデン氏の野心的な気候変動政策への協力を絶つと訴えた。

 法律団体「アースジャスティス」は訴状で、「バイデン政権は、気候変動が大きな被害をもたらすことを認識しており、排出量を削減するために大胆で迅速な対応を取り、地球が直面している気候に関する緊急事態に対処すべきであることを認めてきた。それにもかかわらずバイデン政権の内務省は、リース入札257を進めている」と指摘した。

 海洋エネルギー管理局(BOEM)の見積もりによると、このリースによって、少なくとも50年間で、最大で石油11億2000万バレル、天然ガス4兆4000億立方フィート(1250億立方メートル)を産出できる。訴状は、これによって「世界中の温室効果ガス排出が拡大する」と訴えている。

 「入札で、8000万エーカーの公有水面が石油・天然ガス産業にリースされる。米国の歴史上最大のオフショアリースだ」

 内務省はわずか7カ月前、入札を推進する決定を拒否したが、バイデン政権は、13州が起こした訴訟の判決が出るまでテリー・ドーティー地裁判事の命令に従うよう求められている。

 司法省は先週、地裁に、入札の決定記録を8月末までに提出し、9月中に入札の通告を発表することを伝えている。

 自由市場を支持するシンクタンク、ハートランド研究所の上級研究員、スターリング・バーネット氏は、バイデン氏に打つ手はないと述べた。

 「バイデン氏は何もできず、環境保護主義者らを喜ばせることはできない。公平な立場から言うと、裁判によって選択肢はそれほど与えられていない。リースするしかない。この点、裁判所の判断は明確だ。法の下、数カ月ごとに入札を行わなければならない」

 メキシコ湾のリース計画は、リース入札257と呼ばれ、この計画は、トランプ政権下ですでに準備が整っていたことであり、再開は当然のことだとバーネット氏は述べた。

 「バイデン氏は、法に従ってこなかったが、実行すべきことがある。最も簡単なのは、トランプ政権がすでに承認していた入札を行うことだ。政権がすべきことはない」

 米石油協会は、「内務省が、地裁の命令に従って、公有地のリース再開へ一歩踏み出したことに勇気づけられている」と表明した。

 米石油協会の探査担当副社長、ケビン・オスキャンライン氏は声明で「指示された陸上と海上でのリースに関する政府の計画について、詳細が聞けるのを楽しみにしている」と述べた。

 連邦所有地での石油・ガスの掘削・探査を支持する人々は、政権がリースを提示しないことにしびれを切らしている。

 米土地管理局は8月31日、来年初めに予定されている西部州での陸上オークションの提案に関する一連の通知を公表した。

 ウェスタン・エネルギー・アライアンスとワイオミング州石油協会は、その日のうちにリース凍結に反対する訴訟の準備書面を連邦裁判所に提出し、訴訟の迅速化を求めた。彼らは、政権が「2021年にリース入札を行わない考え」だと指摘した。

 同協会会長のピート・オーバーミュラー氏は「バイデン政権がドーティー判事の連邦所有地リース再開命令に従わなければ、ワイオミング州の公教育の予算に直ちに打撃を与える。私たちの訴訟を直ちに進めることで、連邦政府にミネラル・リーシング法の義務を守らせることができると考えている」と述べた。

 非営利団体「パワー・ザ・フューチャー」の西部地区ディレクター、ラリー・ベーレンス氏は、「エネルギー労働者にワン・ツー・パンチを食らわせた」とバイデン氏を非難した。

 「大統領がOPEC(石油輸出国機構)に石油の増産を懇願する一方で、内務省が生産に対してあらゆる障害を作っているという事実は、ジョー・バイデン氏がわれわれ労働者の家族よりも環境問題を優先していることを考えれば、納得がいく」とメールで述べている。

 内務省は、「2030年までに温室効果ガスの排出量を半減させ、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするという大統領の目標を達成するために、内務省のプログラムにどのような変更が必要かを検討するための分析を行う」と述べている。

州選出のマーシー・カプトゥール下院議員(民主党)が、2022年12月9日、オハイオ州トレドでインタビューを受けている。(AP通信/カルロス・オソリオ撮影)

民主党議員が反トランスジェンダーに転換 LGBTQ団体が反発

(2026年09月25日)
2026年8月28日(金)、ワシントンD.C.のワシントン記念塔から見た米国議会議事堂。(AP通信/J・スコット・アップルホワイト撮影)

キルスイッチ、監視、開発停止 議会でAI規制案続々 合意に至らず

(2026年09月21日)
プリンストン大学のカトリック司祭であり、同大学のカトリック系キャンパス宗教団体であるアクィナス研究所の所長を務めるザカリー・スワンテック神父が、2025年5月15日(木)、ニュージャージー州プリンストンにある同大学の礼拝堂の側祭壇で行われたミサで聖体拝領の際に聖体を掲げている。(AP通信/ルイス・アンドレス・ヘナオ撮影)

大学でカトリックが復興か 改宗者が急増 一部の専門家は懐疑的

(2026年09月20日)
2019年11月29日、ドイツのエッセンで開催されたチューニングとモータースポーツのエッセン・モーターショーで、自動車部品で作られた金属製の頭部が人工知能(AI)を象徴している。国防情報局は、開発中の強力な新技術が戦争や平和につながる決定において人間の判断を迂回することを阻止するために設計された、新たな人工知能戦略の最終調整を行っている。(AP通信/マーティン・マイスナー撮影)

「2020年代末までにAIが人類を滅ぼす可能性」 AI研究者ら警告

(2026年09月17日)
JD・ヴァンス副大統領は、2026年9月14日(月)、メリーランド州アンドリュース統合基地で、エアフォースツーに搭乗する前に記者団に語った。(AP通信/マーク・シーフェルベイン撮影、プール提供)

IT大手のAI規制要請は「トロイの木馬」 バンス副大統領が警告

(2026年09月16日)
2024年9月8日、ニューヨークにある国立9.11記念博物館の反射池の一つに赤いバラが供えられた。(AP通信/テッド・シャフリー撮影)

9・11同時多発テロ25周年 説明に苦慮する教育現場

(2026年09月11日)
2026年8月19日(水)、ワシントンD.C.のワシントン記念塔から見た、ホワイトハウスの新舞踏室の建設工事が続く様子。(AP通信/アレックス・ブランドン撮影)

トランプ氏のホワイトハウス大宴会場計画が左派を激高させる理由

(2026年09月09日)

なぜ3000万人の米国人男性が独身なのか、その数はなぜ増え続けているのか

(2026年09月08日)
路上で携帯電話を手にしている若者のグループ。(写真提供:carballo、Shutterstock経由)

メタの未成年者向け規制、親の8割が支持 インスタ、フェイスブックに利用制限

(2026年09月06日)
ワシントンD.C.にあるジョージ・ワシントン大学のキャンパスにあるジョージ・ワシントンの像。写真提供:Roman Babakin(Shutterstock経由)。

ジョージ・ワシントン大医学部、入学選考で違法な差別 司法省が指摘

(2026年09月03日)
→その他のニュース