技術窃取防止策の廃止要求、親中大学教授ら司法省に書簡

(2021年9月16日)

In this Wednesday, Feb. 15, 2012, photo, a student walks in front of Hoover Tower on the Stanford University campus in Palo Alto

By Bill Gertz – The Washington Times – Monday, September 13, 2021

 トランプ政権時に米司法省が、中国による技術窃取を防止するために立ち上げたプログラム「チャイナ・イニシアチブ」の廃止を求める公開書簡を、スタンフォード大学の教授77人が提出していたことが明らかになった。

 ガーランド司法長官に宛てた8日付の書簡で教授らは、米国の国家安全保障のために情報を守る必要性を認めた上で、「イニシアチブが当初の目的から逸脱し、研究と技術での米国の競争力を弱め、アジア系研究者らへの偏見と差別をあおっている」と主張、廃止を強く求めた。

 公開書簡は、研究者らが「中国との個人的、職業的つながりだけを理由に」捜査の対象になっていると主張、「中国出身の研究者」が標的になっていると訴えている。

 約3年前に発足したイニシアチブによってこれまで、研究者、中国国籍保有者、情報当局者ら数十人が起訴され、そのうちの多くは、中国の人材獲得プログラム「千人計画」に関わっていた。バイデン政権になってから、逮捕、起訴の数は減少している。

 ボストン在住の中国人実業家、覃樹仁が今月に入って、10万㌦を超える米国製品を中国軍系の大学に違法に輸出したとして、懲役2年の判決を受けた。覃は、移転が制限されている空中・水中無人機、ミサイルを輸出。一部は、中国人民解放軍(PLA)に送られていた。

 また、テネシー大学教授、胡安明氏は、中国政府との関係を隠したまま、米航空宇宙局(NASA)での研究プロジェクトへの助成金を申請したとして起訴されたが、今月に入って訴えは連邦裁判所で棄却された。情報機関員らの証言によると、胡氏は、テネシー大学で働く一方で、北京工業大学でも雇用されていた。

 書簡には、国家情報長官室の元情報分析担当副部長で、現在はスタンフォード大学教授のトマス・フィンガー氏も参加している。フィンガー氏は親中派で知られ、情報担当国務次官補の経験もある。

 参加者の多くは、科学、技術関連のプログラムに関わっており、中国系米国人も多い。

北京の米国大使館が主催した米大統領選挙関連イベント中、ホテルの外に米国と中国の国旗が掲げられた。政府報告書は、中国、ロシア、イランの諜報機関が、米国の企業、政府研究所、大学から企業秘密や専有情報を盗もうと躍起になっている様子を明らかにしている。(AP通信/アンディ・ウォン)

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