ペロシ氏、和解案で穏健派に屈し、極左はインフラ法案に反対

(2021年11月11日)

2021年11月5日(金)、ワシントンの議事堂でジョー・バイデン大統領の1兆8500億円にも及ぶ国内政策パッケージを下院が審議している中、記者団に話すナンシー・ペロシ下院議長(カリフォルニア州選出)。(AP写真/Jose Luis Magana)

By Haris Alic – The Washington Times – Friday, November 5, 2021

 ナンシー・ペロシ下院議長は5日、穏健派の民主党議員に屈し、バイデン大統領の数兆㌦規模の社会福祉法案の採決を延期することを約束すると同時に、先送りされてきた1.2兆㌦規模の超党派インフラ法案の採決を要求した。

 ペロシ氏(カリフォルニア州、民主)は、この決定を発表する際に、ホワイトハウスの国内政策の少なくとも一部分を前進させる時が来たと主張した。

 ペロシ氏は「きょう、私たちは非常に歴史的で変革へと向かうアジェンダを前進させる道を進む機会を得た。きょうは、本会議に両法案を提出することを望んでいた。一部のメンバーは、より明確な説明や数字の確認を求めており、…その要求を尊重する」と述べた。

 ペロシ氏は当初、歳出法案とインフラ法案の二つの投票を行いたいと考えていた。しかし、下院民主党の穏健派議員が社会福祉法案に反対票を投じることを表明したため、この計画は頓挫した。

 穏健派議員らは、2000ページを超える歳出法案を、その経済的影響を検討、理解する時間もないまま通過させることは、公務怠慢だと主張。議会予算局(CBO)が適切なコスト分析を行うまで投票を延期するようペロシ氏に求めた。

 そのうちの一人、ジャレッド・ゴールデン下院議員(メーン州、民主)は、「みな、CBOが仕事をするのを待っている」と語った。

 穏健派議員らは、いずれにしても歳出法案に賛成する可能性が高いとしながらも、インフラ法案を進めるよう議長に求めた。夏に上院を通過した超党派のインフラ法案は、極左の民主党員の反対により、下院での審議が止まっている。

 特に、98人のメンバーからなる進歩派議員連盟(CPC)は、社会福祉法案の成立をインフラ法案に結びつけている。

 CPCの議長を務めるプラミラ・ジャヤパル下院議員(ワシントン州、民主)は、「一貫して言っているように、両法案を一緒に下院で採決したいと考えているメンバーが何十人もいる」と述べた。

 ペロシ氏は当初、進歩派の姿勢を支持し、インフラ整備法案の投票を3回にわたって延期したこともあった。しかし、ペロシ氏は5日、方針を転換し、インフラ関連法案の採決を進め、社会福祉関連法案については、採決を先延ばしすることを極左勢力に約束した。

 これにより、進歩的な人々は窮地に立たされた。インフラ法案に賛成票を投じ、穏健派が和解案に反対するリスクを負うか、両方の法案に反対するかだ。

 現在のところ、極左は後者を要求しており、その過程でインフラ法案を廃案に追い込むと脅しさえしている。

 ジャヤパル氏は、「もし同僚議員らがCBOの評価を待ちたいというのであれば、私たちはその時間を与えることに同意する。その後に、両法案をまとめて表決に掛ければいい」と述べた。

 膠着状態に陥ったことから、ホワイトハウスは個々の議員への説得を始めた。多くの議員によると、バイデン氏はCPCのメンバーに電話をかけ、インフラ法案を支持するよう公然と要求している。

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