アフリカで勢力伸ばすイスラム国
(2022年1月2日)

コンゴ東部ベニで発生した爆弾の爆発現場を視察する警察官(2021年12月26日、日曜日)。イスラム過激派の活動が知られているコンゴ東部の町で、クリスマス当日の土曜日、客が集まっていたレストランで爆弾が爆発し、少なくとも7人が死亡した。(APフォト/Al-Hadji Kudra Maliro)
過激派組織「イスラム国」(IS)のアフリカでの活動範囲が拡大、残忍な攻撃が多発し、米政府内でも、ISなど過激派組織がアフリカで基盤を築き、将来、欧米への攻撃を実行するのではないかと懸念が高まっている。
ISは数年前から、北アフリカの各地に浸透し、マリやナイジェリアで活動してきたが、テロ対策の専門家らによると、このところ活動範囲は南下し、コンゴ民主共和国での活動が確認されている。コンゴは資源が豊富で、米国と中国が戦略的に激しく競い合っているところでもある。
米アフリカ軍がコンゴでのテロ組織の活動を監視しているが、この10年間、欧米各国によるテロ対策活動は北部に集中、とりわけ、アルカイダ系のアルシャバブの拠点であるソマリア、サハラ砂漠南部一帯のサヘル地域に集中してきた。
サハラで最も攻撃を受けやすいこの広大な地域は、約10カ国にまたがる。過激派の巣窟であり、2001年同時テロ以来、数多くのテロ組織の拠点となってきた。しかし、一部の組織は今、さらにアフリカ内部の奥深くに入り込もうとしている。
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