女子生徒をトランス男子に誘導、母親が教員を提訴

(2022年1月26日)

2022年1月19日水曜日、The Center for American Libertyが提供した写真で、左はジェシカ・コーネン、右は彼女の弁護士でThe Center for American LibertyのCEO、CAL、Harmeet K. Dhillon。(The Center for American Liberty via AP)

By Valerie Richardson – The Washington Times – Friday, January 21, 2022

 米カリフォルニア州で、教員らが女子生徒を、親に隠してトランスジェンダーへと誘導し、名前、呼び方、性自認を変えさせようとしていたことが明らかになり、母親が学校区を提訴するという前代未聞の出来事が起きている。

 ジェシカ・コーネンさんは19日、小学6年生の頃から娘をトランスジェンダーと自覚させるように誘導するのを認め、意図的に精神的ストレスを引き起こし、人権を侵害したとして、スプレクルズ連合学区、ブエナビスタ中学校の2人の教員と校長を提訴した。

 コーネンさんは、人権団体「アメリカン・リバティー・センター」を通じて出した声明で、「子供に信頼される自身の立場を悪用し、弱者に付け込むこのような行動、やり方に嫌悪感を覚える」と強く非難している。

 センターのハーミート・ディロンCEOは、FOXニュースで「ジェシカさんの娘のような子供たちを平等クラブに招き入れ、親に言わないように言い聞かせた上で、トランスジェンダーに関する読み物を与えていた。学校での呼び方の代名詞も変えさせたが、親の前では、もともとの代名詞で呼ばせていた」と述べている。

 平等クラブとは「ゲイ・ストレート・アライアンス(GSA)」とも呼ばれ、性的多様性を支持し、同性愛者と非同性愛者の間の交流を図る学内のクラブ活動のようなものとされている。

 この学区は、教員らが昨年10月に、ブエナビスタ中学でどのようにして生徒らを平等クラブに誘い込むかに関するワークショップを開いていたとして非難されていた。学区はその後、この教員らを休職させ、平等クラブの活動を停止させた。

 コーネンさんによると、教員らは2019年に11歳だった娘をクラブに誘い込み、「君はトランスジェンダーでバイセクシュアル(両性愛者)だ」という考えを「植え込んだ」。当時、コーネンさんの娘は、この言葉の意味すら理解していなかったという。

 さらに教員らは、新しい名前を付け、学校でそれを使わせ、「親は賛成してくれないかもしれないし、信用できない」と口封じをしていた。

 7年生(中学1年)になると、男女共用トイレの使用などを可能にする「ジェンダー支援計画」に参加させた。その後、学校側からコーネンさんに、娘の新しい名前、性別について知らせた。ディロン氏は、「すでに決まったこと」として母親に伝えられたと指摘している。

 ところが20年に学区内はリモート授業に移行、教員らとの接触はなくなり、「前の自分に戻っていった」という。昨年、別の学区に転校し、本当の名前の性別で通っているという。

 スプレクルズ連合学区は1月7日、平等クラブについて、「学区内の学校の文化に欠くことのできない重要なもの」として活動の再開を表明した。

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