イラクでイラン系民兵と米軍の衝突のリスク高まる
(2022年1月27日)

2022年1月1日(土)、イラクのバグダッドで、イランの強力な将軍とイラク民兵のトップリーダーのポスターを持つ人民動員部隊の支持者とメンバーたち。ソレイマニ暗殺記念日にバグダッドで数百人が集会、反米のスローガンを唱えながら、イランの将軍とイラク民兵のトップリーダーが米国の無人機攻撃で殺害された記念日の土曜日に集会を開いた。(AP Photo/Khalid Mohammed)
イラクでの約20年にわたる米軍の任務が、新たな危険な段階に入った。バイデン政権は、条件や出口戦略を明確にすることなく、危険なイランの代理組織による攻撃が増加する中で、駐留を続けさせてきたと非難されている。
昨年のアフガニスタンからの悲惨な軍事撤退を実行したバイデン大統領は、数カ月前に、イラクでの米国の戦闘的役割は2021年末までに終わると宣言した。
米軍の任務は昨年12月に、過激派組織「イスラム国」(IS)残党との戦闘から、イラク軍への助言に正式に移行した。しかし、アナリストによれば、イラクに残るおよそ2500人の米軍は、特にイランの支援を受けた民兵からの脅威に直面しているという。
イスラム教シーア派が主体の民兵は、その多くがイランから直接、支援を受けており、ここ数カ月はますます予測不能で危険になってきている。その一方で、イラク政府内の民兵支援者らは、政府内での権力と影響力を維持しようと苦闘している。
今年に入ってからの2週間で、民兵は少なくとも4回の米軍施設や外交施設への攻撃を行った。その中には、15日のバグダッドの米大使館を標的としたロケット弾攻撃も含まれている。
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