米国・民主党、中間選挙のジンクスを破れるか、過半数維持に思案中
(2022年2月4日)

2022年1月20日(木)、ワシントンの国会議事堂で行われた週間記者会見で話すカリフォルニア州のナンシー・ペロシ下院議長。(Rod Lamkey/Pool via AP)
合衆国議会の下院で、民主党は戦わずして過半数を放棄するつもりはない。今年の中間選挙について自信満々の共和党の鼻を明かす三つの戦略を仕掛けている。
その戦略とは、民主党の業績が有権者をどれほど助けてきたかを詳しく説明すること、それに比べて共和党がドナルド・トランプ前大統領に執心し、同氏の「盗まれた大統領選挙」という主張に取りつかれて国政の妨害者になっている、と印象付けること、投票日までにコロナ感染の減少を期待しつつ、感染との戦いを倍加すること、この三点だ。
バイデン大統領が「共和党はいったい何のために存在しているのか?」と、再三問いかけているのも、共和党の妨害姿勢を露わにしようとする民主党の意図を表している。
大統領および民主党議員たちは、彼らが提出した1.75兆ドルの歳入・歳出計画に対し、共和党が一向に否定的な態度を変えないことにイライラを募らせている。バイデン大統領が選挙中主張したような、党派政治による政治の停滞と両党間の壁を乗り越えて仕事をしてみせる、との公約をなし崩しにしかねない。
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