「ジェノサイド五輪」と批判
(2022年2月5日)

中国がイメージとCOVID-19を心配して冬季五輪を主催するため、北京に到着するオリンピック選手たちはレーンにとどまっていなければならないだろう。(Associated Press)
中国は2008年北京五輪で発展する新興国としてのイメージを世界に植え付けることに成功した。22年冬季五輪でも大国・中国のアピールに余念がないが、「ジェノサイド(集団虐殺)五輪」と批判が沸き起こるなど、国際社会からの反発は根強く、選手の逮捕、拘束の可能性まで指摘される「異常事態」となっている。
人権団体アムネスティ・インターナショナルの中国研究者、アルカン・アカド氏は、「世界は08年北京五輪後の教訓を忘れてはならない。中国政府は人権状況の改善を約束したが、実行されなかった」と指摘、「冬季五輪を単なるスポーツウオッシング(スポーツイベントを利用し、悪評を浄化すること)にさせてはならない」と警告した。
五輪ボイコットを主張してきた米プロバスケットボール協会(NBA)、ボストン・セルティックスのエネス・カンター・フリーダム選手も、「中国共産党は五輪の中心的価値観である卓越、友情、敬意を代表していない。こうしている今もジェノサイドは起きている。北京五輪のメダルは恥のメダルだ」と、開催そのものを強く非難している。
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