破綻したビルド・バック・ベター法案の復活で苦悩する民主党
(2022年2月18日)

2021年12月15日(水)、ワシントンのキャピトル・ヒルで、記者会見前に「Build Back Better」と書かれた看板が掲げられる、米国連邦議会のドームを背に。(AP写真/Jacquelyn Martin)
民主党は、バイデン大統領の目玉政策だった1兆7500億ドルの社会福祉・気候変動対策法案の成立に失敗したことを受けて、バイデン氏の政策推進の次のステップをめぐって対立している。
民主党の分裂によって上院で大型歳出法案「ビルド・バック・ベター(より良い再建)」が頓挫してことを受けて、議員らはこの法案のどの部分を独立した法案として通過させることができるかについて協議を開始した。
しかし、気候変動、育児、有給休暇、3、4歳児への教育機会の拡充を目指すユニバーサルプリスクール、子供税額控除プログラムによる親への直接給付の復活などのうち、どれを最初に実行するかをめぐって意見は大きく異なっている。
11月の選挙を前に、この利害の対立によって民主党は、公約を実行するのが困難になっている。
民主党のセス・モールトン下院議員(マサチューセッツ州)は、「この法案を通過させることを望み、できると思っている人はいる。それは明らかに困難であり、そのためには上院議員らとの交渉を重ねる必要がある」と述べた。
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