ウクライナ空軍パイロット、装備ではロシアに不利

(2022年4月10日)

ウクライナ空軍のSu-27戦闘機。2014年4月15日、ウクライナ東部のロシア国境から160キロ(100マイル)のスロビャンスク郊外の空にて。ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ロシアの侵攻に対抗するため、キエフがより多くの戦闘機を入手できるよう米国に「必死の」懇願をした。(AP写真/Alexander Ermochenko)

By Joseph Clark – The Washington Times – Wednesday, April 6, 2022

 ロシアによるウクライナ侵攻から1カ月余り。コールサイン「ジュース」を持つミグ29戦闘機パイロットは、操縦席に入る時、もう不安は感じないと話した。

 出撃のたびに、これが最後になるかもしれないと思い、装備で劣るウクライナ空軍には不利な戦いであることをジュースは認めた。

 ワシントン・タイムズとのインタビューで、「(ロシアの)戦闘機と戦うのは片道切符のようなもの。かなり難しい。戦闘で死ぬ覚悟は出来ている。死にたくはない。死ぬのなら、その前に戦果を挙げたい」と話した。

 装備で勝るロシア空軍との航空戦での状況は厳しく、ウクライナの指導者らは西側へ追加支援を求めている。

 戦力でも数でも劣るウクライナ空軍が、ロシア軍にとって大きな脅威となっていることを世界は驚きをもって見ている。軍事専門家らは、ロシアが短期間でウクライナの防空網を破壊し、圧倒的優位に立ち、戦争を終わらせるとみていた。

 ウクライナ軍は開戦以降、約150機の航空機を破壊したと発表、ロシアははるかに優れた戦闘機を保有しているにもかかわらず、完全な航空優勢の獲得を表明していない。

 ジュースと、別のパイロット「ムーンフィッシュ」は、ロシアによる家族への報復を恐れ、氏名を公表しなかった。

 2人はインタビューで、ウクライナ空軍は航空機、兵器、パイロット、地上クルーが不足しているが、気力と不屈の精神でそれを補っていると話した。

 ムーンフィッシュは、「正義のために戦っている。占領した町々でロシア軍が民間人に残虐行為を行っているのを見てきた。勝つ以外に道はないと思っている」と話した。

 しかし、気力にも限界があると2人は言う。

 両空軍の規模の違い以上に、ウクライナのミグ29では、ロシアの高性能のスホイ27やスホイ35には太刀打ちできないと2人は話した。

 ジュースは「レーダーと空対空ミサイルだ。レーダーが古く、能力も低いため非常に不利だ」と述べた。

 ジュースによると、ロシアの戦闘機の空対空ミサイルは、ミサイル自らが標的を追尾するアクティブレーダーを搭載しており、「打ちっぱなし」が可能で、発射後、直ちに進路変更ができる。ウクライナのミグ29は半自動であり、パイロットが標的に照準を合わせ続ける必要がある。

 「ロシアのミサイルを回避し、撃墜することはほぼ自殺行為だ。爆撃機や空爆に対してならいいが、戦闘機には立ち向かえない」

 ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアの爆撃に対応するために、飛行禁止区域を設置し、ウクライナの空を守るための戦闘機を供与するよう西側の支援国に求めている。

1989年5月17日、中国・北京の天安門広場は、民主化を求める集会で数千人の群衆で埋め尽くされた。(AP通信/Sadayuki Mikami)

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