警察当局、ハンター・バイデン氏の不適切行為を捜査せず
By Kerry Picket – The Washington Times – Monday, April 25, 2022
ハンター・バイデン氏のノートパソコンが見つかり、薬物使用の証拠が出てきたり、自宅で10代の少女がいる前で裸になったことへの非難が明らかになる中、法執行機関はこの国で最も強力な政治家一族を積極的に捜査することなく、放置している。
2020年10月にバイデン大統領の地元の郡警察はこのノートパソコンを受け取るとすぐに、デラウェア州のキャシー・ジェニングス司法長官に引き渡し、司法長官はすぐに連邦捜査局(FBI)のボルチモア支局にそれを引き渡した。
2年経った今でも、デラウェア州の警察当局や児童福祉当局が、ハンター・バイデン氏の家庭で子供が危険にさらされる事態が起きているかどうかを判断するために行動を起こしたという証拠はない。
ハードディスクには、ハンター・バイデン氏がガールフレンドとその10代の娘ともに住んでいたデラウェア州の家の中で、コカイン吸引パイプをふかし、裸で歩き回っている写真が保存されていた。また、10代の少女の前での彼の「性的に不適切な」行動に対する親族からの苦情にハンター・バイデン氏が抗議している電子メールの存在も明らかになっている。
ワシントン・タイムズ紙はこのノートパソコンのハードディスクのコピーを入手し、ハンター・バイデン氏のメール、写真、その他の文書を確認した。
下院司法委員会のダン・ビショップ委員(共和、ノースカロライナ州)は、バイデン氏の家族がまた許されたと述べた。
ワシントン・タイムズがデラウェア州の法執行機関の対応について詳しく説明するとビショップ氏は「社会福祉局や地方検察庁は、このような危害に対処するため存在しているはずだ」と述べた。
「米国民は、ハンター・バイデン氏に関するさまざまな話を聞いている。武器の扱い、海外からの不可解な巨額の資金、長年にわたる著しく無責任な個人的行為に関する薄気味悪い疑惑などだが、ハンター氏はものともしない。ある種の地位にあったり、優位性を持ったりしている人は、他の人のように法執行機関の監視を受けることはないようだ」
ワシントン・タイムズがFBIに、ハンター・バイデン氏が児童虐待に関与した可能性について捜査したかどうかを問い合わせたところ、肯定も否定もしないのが当局の方針と回答、それ以上のコメントも拒否した。
デラウェア州の児童虐待に関する報告義務法では、「児童虐待またはネグレクトを知っている、あるいは疑っている個人、機関、組織、団体は報告しなければならない」と定められている。この法律は、デラウェア州の法執行機関を報告義務者として指定している。
州法はまた、「児童虐待またはネグレクトに関わる事件の捜査と処分は、包括的、統合的、学際的に行われるものとする」と規定している。
司法長官とニューキャッスル郡警察は、複数回のコメント要請に応じなかった。
デラウェア州家族サービス課は、児童虐待やネグレクトが疑われる場合、警察、医療関係者、民間人から秘密裏に報告を受ける。同課は、ハンター・バイデン氏に関して報告を受けたかどうかについて、肯定も否定もしていない。
ルドルフ・ジュリアーニ元ニューヨーク市長とバーナード・ケリック元ニューヨーク市警本部長は、デラウェア州のコンピューター修理店に放置されていたノートパソコンを手に入れた。彼らは、児童が危険にさらされている証拠を見つけるとすぐに、2020年10月20日にデラウェア州ニューキャッスル郡の法執行当局にノートパソコンを引き渡したという。
最近のインタビューでジュリアーニ氏とケリック氏は、警察も州司法長官も、薬物中毒者として知られるハンター・バイデン氏がガールフレンドとその10代の娘と息子と暮らしている間の活動を捜査しなかったことに困惑していると述べている。
ケリック氏は、彼らは証拠を提出しなければならないと感じ、警察が児童虐待をめぐる捜査を行うことに期待していたと語った。
「なぜ、最低限の捜査もしないのか。なぜ子供や子供の母親に聴取しないのか。誰も聴取を受けていない。州法に基づけば、彼らは捜査を行うべきだった。それが彼らの司法としての権限だ」
ハンター・バイデン氏は、父親へのメールで、ガールフレンドのハリー・バイデン氏(兄の未亡人)が、自分の姪でもある娘から自分を遠ざけていると訴えた。ハンター・バイデン氏は、子供の前でドラッグをやり、「女の子たち」と話していたことをハリー・バイデン氏に非難されたとこのメール中で書いている。
家族とのいくつかのメールの中でハンター・バイデン氏は、2017年から同棲中のガールフレンドだったハリー・バイデンによる厄介な告発について話している。
ハリー・バイデン氏との関係が壊れると、ハンター・バイデン氏は家族にそのことをメールしていた。ニューヨーク・ポスト紙のミランダ・デバイン氏が最初に報じたように、ハリー・バイデン氏は彼のセラピストに、彼が未成年の娘にとって「性的に不適切」であり、子供の前で「裸で歩き回り、ポルノを見て、自慰行為をし、ドラッグをやっていた」と話したという。
ワシントン・タイムズでは記事中、この10代の少女の名前を公表しないこととする。
ハンター・バイデン氏は2019年3月13日、異母きょうだいであるアシュリー・バイデン氏へのメールで、ハリー・バイデン氏が「私が〇〇と性的に不適切なことをしたとセラピストに話した。…セラピストは、警察に報告する義務がないことを確認するために、10分近く彼女に質問しなければならなかった」と述べている。
ハンター・バイデン氏は、この告発は虚偽だと主張している。
ハンター・バイデン氏は、父親への別のメールで、「それで彼女はセラピストに、〇〇といるのは性的に不適切だと言った。彼女は、私が〇〇の目に前で裸になり、彼女を私に会わせることができない理由は、私が女の子たちと直接会って話しながらコカインを吸って裸で歩き回るからだと言った。彼女は追及されると、〇〇はそんなことは言っていないと言ったが、要するに、私は子供たちにとって非常に安全でない環境を作り出したということだ」と述べている。
ワシントン・タイムズは、ハンター・バイデン氏のメールで言及された非難を確認することはできなかった。また、ハリー・バイデン氏とハンター・バイデン氏にコメントを求めたが、返答はなかった。
ハンター・バイデン氏の叔父であるジェームズ・バイデン氏は、2018年8月10日付のメールで彼の苦情に対し、「ハンター、私か君の父親に電話すべきだ。君のお父さんは、私と同じように、ハリーに激しく責められている」と答えている。
ジェームズ・バイデン氏は、「彼から反応はなかった。私たち2人は君と同じ考えを持ち、君を信頼している。彼女は君が私に言ったことを広めているし、君を信じているというのはうそだ。もう一度言うが、私たち2人は君の言い分を聞きたい。そうすれば、それを彼女に力ずくでも認めさせることができる」と述べている。
「電話をしてくれ。頼むから。私たちは味方だ。君を信じている。これは個人攻撃に他ならない。愛してる。ジム」
ハンター・バイデン氏とハリー・バイデン氏は2019年春に破局したと伝えられているが、ケリック氏によると、法執行機関はノートパソコンの証拠を受け取った時点で、ハンター・バイデン氏が、ハリー・バイデン氏や未成年の娘と接触する頻度を決めざるを得なくなったという。
バイデン大統領は1970年にニューキャッスル郡議会議員に初当選して以来、半世紀にわたってデラウェア州のビジネスと政治にしっかりとかかわってきた。2年後に上院議員に当選し、2009年にオバマ大統領の副大統領に就任するまで、この職を務めた。
2015年5月に脳腫瘍で亡くなった息子のボー・バイデン氏は、2007年から2015年までデラウェア州司法長官を務め、同州の児童虐待者対策本部を立ち上げた。
ジュリアーニ氏とケリック氏がニューキャッスル郡の法執行当局に注意を促した情報は、ケリック氏によると、厄介な問題のように扱われた。ケリック氏によると、当局者らはジュリアーニ氏とケリック氏を別々の部屋で尋問しようとし、「容疑者」とみなされたという。
「結局は一つの部屋で話をすることになり、思っていることを話した。あのパソコンで発見したことを伝えた。何を捜査すべきかを話した」
ケリック氏は、ニューキャッスル郡警察とデラウェア州司法長官は、ノートパソコンの中身をFBIに渡す準備を整えていたと話した。
「彼らはわれわれが来ることを前日から知っていたので、FBIに通知して、そのことを伝えたのだろう。彼らを待たせていて、そのまま引き渡した」
FBIはすでに、ノートパソコンがジュリアーニ氏の手に渡った経緯について調査を開始しており、あの時は、その内容の真偽を確認していた。
ジュリアーニ氏は、自分とケリック氏がノートパソコンを届け、デラウェア州の警察当局にハンター・バイデン氏の行動を報告することで責任ある行動をとったが、当局がなぜ調査に踏み切らなかったのか不思議に思っていると述べた。
また、「私の知る限りでは、何もなされていない。捜査し、誰がデラウェア州の法律に違反し、そのことに対処しなかったのかを突き止めなければならない。私は直接彼らに渡したが、彼らはそれをFBIに渡しただけだ」と語った。
ケリック氏は、彼の知る限りでは、警察が捜査を開始していないと述べた。
「ハードディスクをすぐにFBIに渡したという事実を考えると、地元での捜査はしていないのだろう。誰も、子供と母親を聴取していない」