核恐怖時代へ舞い戻る
(2022年5月11日)

ウクライナと核兵器に関するイラスト(Alexander Hunter/The Washington Times)
バイデン大統領は、米国を「可能性」のひと言で定義できると言っている(訳注:彼は2020年11月4日、大統領選の勝利演説を同様の趣旨の言葉で結んだ)。新型コロナウイルス感染拡大が沈静化するにつれて、過去2年間、致死的な病気にかかる可能性について思い悩んでいた米国人は、今度は、核攻撃で吹き飛ばされるかもしれないという別の恐怖に直面している。悲しいかな、これまで考えることもできなかったことが、深い恐怖の中から現れている。
ウクライナへのロシアの戦争は、歴史上のドキュメンタリーや、ハリウッドの世界大戦の描写でしか見られないような規模で、荒廃の映像を見せつけている。紛争が長引く中、せっかちなロシアのプーチン大統領は、核カードを切ることを選んだ。彼は先週の水曜日に、サンクトペテルブルクで「もしも、誰かが外部から、現在進行中の出来事に介入し、私たちに受け入れ難い、ロシアにとっての戦略的脅威を生じさせるつもりなら、そういう連中は、私たちの報復攻撃が直ちに実施されるであろうことを知っておくべきだ」と言った。この発言に先立ち、新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)のテスト発射が行われた。
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