マンチン氏、民主党の中絶法案を阻止

(2022年5月17日)

2022年5月11日水曜日、ワシントンの国会議事堂で、全国的に中絶を合法化した1973年のロー対ウェイド判決を成文化する女性の健康保護法に関する手続き投票を前に議場に到着したジョー・マンチン上院議員(民主党、ウェバ州選出)。ジョー・バイデン大統領は、ロー対ウェイド判決を覆す最高裁意見書の草案が公開された後、中絶サービスを受ける憲法上の権利を保障する法案を可決するよう議会に呼びかけた。(AP写真/J. Scott Applewhite)

By Valerie Richardson – The Washington Times – Wednesday, May 11, 2022

 上院民主党は11日、中絶の制限をなくす法案を可決しようとしたものの失敗に終わった。最高裁意見書の草稿が先週、リークされ、ロー対ウェイド判決が覆されるのは時間の問題であることが明らかになったことを機に、共和党が強気の姿勢を示したためだ。

 上院は、審議打ち切り動議の採決を行い、49-51で、必要な60票を大きく下回った。民主党のジョー・マンチン上院議員(ウェストバージニア州)は、共和党議員と共にこの法案に反対した。

 マンチン氏は採決の直前に、中絶を合法化した1973年の最高裁判決、ロー対ウェイド判決を成文化する法案なら支持するが、この「女性の健康保護法案」はそれをはるかに上回っていると述べた。

 マンチン氏は記者団を前に「きょう投票する女性健康保護法案は、私はそれを支持する人々を尊重するが、間違いなくロー対ウェイド判決の成文化ではなく、拡張である。500もの州法を帳消しにするものだ。中絶を拡大するものだ」と述べた。

 民主党下院議員らは、上院本会議場に乗り込み、「私の体のことは私が決める」と訴えた。

 バイデン大統領は投票後、共和党は「国民が自分の身体、家族、人生について最も個人的な判断を下す権利を阻むことを選んだ」と述べた。

 バイデン氏は「選ぶ権利を守るために、有権者は今年11月、より多くのプロチョイス(中絶支持)派の上院議員を選出し、下院の多数派をプロチョイス派に戻す必要がある。そうすれば、議会は1月にこの法案を可決し、私の机の上に置いて、私が署名して立法化することができる」と述べた。

 この法案は、昨年下院を通過し、2月に上院での審議に失敗した後、廃案になると予想されていたが、5月2日にロー対ウェイド判決を覆すことを支持するサミュエル・アリート判事による最高裁の多数派意見の草案がリークされるという大事件があったため、復活した。

 共和党全国委員会のロナ・マクダニエル委員長は、この法案は民主党にとって裏目に出ることになると警告、有権者は「11月にバイデン氏と民主党が過激で残酷で非科学的であることの責任を追及するだろう」と述べた。

 民主党のチャールズ・シューマー上院院内総務は、この法案は「破滅のシナリオ」から中絶の権利を守るために必要だと述べ、11月に敗北するのは共和党の方だと訴えた。

 シューマー氏は、「この問題が消えることはない。国民はロー対ウェイド判決の廃止に強く反対しており、これから11月まで、共和党の動きに細心の注意を払い、共和党は判決の廃止に責任を負うことになる。先週、この判決について議論しようとしなかった共和党の同僚たちに言いたい。今こそ態度をはっきりさせるときだ」と述べた。

 共和党のミッチ・マコネル上院院内総務は、この表決は民主党が中絶について国民の考えを理解していないことを暴露することになると反論した。

 「民主党は、極端で過激な中絶政策を推進することを決めた。民主党の議員らは、赤ちゃんが生まれる直前までの9カ月間、いつでも中絶できるようにしようとしている」

 世論調査では一貫して、ほとんどの有権者がロー対ウェイド判決を維持することを支持しているが、ほとんどの処置への期限を設けること、待機期間、医師が行うよう義務付けることなど、中絶への制限も支持している。

 この法案は、州が制定する中絶に関するほぼすべての制限を禁止している。また、「妊娠が患者の生命や健康を脅かすと医療提供者が判断した場合」に、胎児が生存可能になる以前でも、後でも、政府が中絶を禁止することも禁じている。

 共和党は、健康上の例外が通常、精神衛生を含むことを考えると、昨年下院を通過したこの法案は事実上、出生までいつでも中絶ができるようにするものだと警告している。

 マコネル氏は、「民主党の法案では事実上、出産の瞬間までの9カ月間、いつでも人工妊娠中絶ができるようになる。われわれは現在、20週以降の人工妊娠中絶を認めている世界でたった7カ国のうちの一つだ。中国や北朝鮮と同類だ」と述べた。

 民主党は、最終的なものではないものの、最高裁の意見書の草案通りに行けば、この国は後退することになると訴えている。

 民主党のキャサリン・コルテス・マスト上院議員(ネバダ州)は、「これは、裁判所が権利を拡大するのではなく、権利を奪うという、米国の歴史上非常に稀なケースになるだろう。もしこの草案が通れば、若い女性は母親や祖母が持っていたよりも少ない選択肢しか持てなくなる」と述べた。

 ロー対ウェイド判決が覆されると、各州が独自の中絶政策を制定することになり、民主党はそれを懸念している。

 民主党のタミー・ボールドウィン上院議員(ウィスコンシン州)は「女性の健康保護法案は、すでに何千人もの女性を危険にさらしている制限的な州法に終止符を打つことができる唯一の法案だ。この法案は、医療提供者と患者の関係を守り、ケアを提供する医療従事者を保護し、女性がこのケアを利用する自由と憲法上の権利を守るという緊急の必要性を満たす」と主張している。

 また、民主党は、共和党が11月に議会を支配した場合、全国的にこの措置を禁止しようとするだろうと予測している。

 民主党のパティ・マレー上院議員(ワシントン州)は、「全米の州議会で共和党は中絶を禁止しており、さらに推進するつもりであることがはっきりした」と述べた。

 両議員は、マコネル氏が先週、ロー対ウェイド判決が覆されれば、そのような法案が「可能」になるとコメントしたことに言及している。

 USAトゥデーのインタビューでマコネル氏は、最高裁がロー対ウェイド判決を覆した場合、議員はこの問題を取り上げることが可能になると話したが、共和党がそれを計画しているとは言っていない。

 マコネル氏は7日のインタビューで「リークされた意見が最終的な意見となった場合、立法機関は、州レベルだけでなく連邦レベルでも、その分野で立法化できるようになることは確かだ」と語った。

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