ロシアが核魚雷を配備へ 「放射性津波」で都市破壊

(2022年5月24日)

2019年8月7日(水)、ロシア国防省報道局が公開したロシアの未確認場所で離陸するロシアの軍事ドローン「オホトニク」。(ロシア国防省プレスサービス via AP)

By Bill Gertz – The Washington Times – Wednesday, May 18, 2022

 米軍によると、ロシアは年内に大型核弾頭を搭載した魚雷を配備する。使用されれば、1発で都市や港全体を破壊することが可能だ。

 インド太平洋軍のアキリーノ司令官は今月中旬、下院で証言し、ロシアの核搭載魚雷「ポセイドン」を搭載する特殊用途の大型潜水艦「ベルゴロド」が年内に配備されることを明らかにした。さらに、太平洋艦隊に配備されている2隻のドルゴルーキー1級原子力潜水艦に加えて、ドルゴルーキー2級原子力潜水艦が少なくとも1隻、配備される。

 アキリーノ氏は、大西洋に配備されるのか、太平洋に配備されるのかは明らかにしていないが、ポセイドンを搭載することからベルゴロドの就役は大きな脅威になるとみられている。

 国防総省当局者によると、ポセイドンは数十メガトン規模の核弾頭を搭載でき、水中を高速で自律的に移動可能。ベルゴロドは6発のポセイドンを搭載できるとみられている。1発で海岸近くの都市や港を破壊することが可能だ。

 ロシア国営放送によると、ポセイドンは、米国から奇襲攻撃を受けた際に、米国の潜水艦基地などへ「放射性の津波」で「反撃」するためのものと説明している。

 アキリーノ氏は、ロシアは「民主主義の、自由で開かれた社会を弱体化させ、全体主義体制の優位にすることで、多極化する世界秩序の中心」になろうとしていると指摘した。

 国防当局者によると、ポセイドンはロシアの核「スーパー兵器」の一つで、プーチン大統領はロシアを核大国へと復活させることを狙っているという。ロシアはほかにも、核搭載極超音速滑空飛翔体「アバンガルド」、原子力核巡航ミサイル「スカイフォール」を開発している。

 米戦略軍のリチャード司令官は昨年、ポセイドン、アバンガルド、スカイフォールは、「かつて配備されたことのない非対称戦略兵器であり、ロシアの核戦力を再定義する脅威」と指摘していた。

 米海軍はポセイドンに相当する兵器を保有しておらず、国防総省は、地下深くに設置された標的を攻撃するためのメガトン級の核兵器の全廃を進めている。

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