ジョージア州予備選、大統領選出馬を目指すペンス氏には追い風

(2022年5月30日)

2022年5月26日木曜日、ニューハンプシャー州ベッドフォードで開催された昼食会で、講演中に身振りをするマイク・ペンス前副大統領(AP Photo/Charles Krupa)。

By Seth McLaughlin – The Washington Times – Thursday, May 26, 2022

 今週行われたジョージア州の共和党予備選で、2020年の選挙が盗まれたという主張に反対する2人の大物が、ドナルド・トランプ前大統領の必死の努力にもかかわらず勝利を収めた。これは、出馬はしていないが、マイク・ペンス前副大統領にとってはいいニュースのようだ。

 ペンス氏はニューハンプシャー州で26日、ブライアン・ケンプ知事が、トランプ氏を支持するデービッド・パーデュー元上院議員に大勝したことは、トランプ氏が共和党の候補者でリベンジをしたいと思っていても、共和党の有権者はそうは思っていないことを示していると述べた。

 ペンス氏は「グッド・モーニングNHウィズ・ジャック・ヒース」で、「あの予備選での(ケンプ氏の)地滑り的な勝利は、この選挙の年にまで過去を引きずっている人々がいる一方で、共和党が未来に向かっていることを明確に示している」と述べた。

 ジョージア州は、2020年の大統領選が民主党に盗まれたというトランプ氏の主張の中心地であり、ケンプ氏とブラッド・ラフェンスパーガー州務長官は、こうした主張に対する抵抗勢力の顔となった。

 有権者がトランプ氏の怒りに同調しなかったことで、両氏は24日に勝利を収めた。

 保守派のコメンテーター、エリック・エリクソン氏は今週、ラジオの視聴者に向けて、「彼らはトランプ氏そのものを拒絶しているわけではない。トランプ氏の不満を蒸し返す過去に生きるのではなく、未来に向かって進もうとしているだけだ」と語った。

 これは、1月6日に選挙人団の集計を無効にするというトランプ氏の要求を拒否し、かつて正副大統領候補としてトランプ氏と共に選挙を戦ったペンス氏にとって重要なことだ。

 セント・アンセルム大学ニューハンプシャー政治研究所のニール・ルベスク事務局長は、「ペンス氏はあの選挙結果を非常に喜んでいるはずだ。トランプ氏が腹を立て、嫌っている候補でも、共和党の予備選で勝てないということにはならないということを示している」と述べた。

 約120万票を集計した結果、ケンプ氏は90万票近くを集め、約26万票のパーデュー氏に圧勝した。ラフェンスパーガー氏は60万票以上を集め、40万票以下のジョディ・ハイス下院議員を中心とする候補者の中でトップとなった。

 ラフェンスパーガー氏の勝利は、トランプ氏が頻繁にターゲットにしてきたミッチ・マコネル上院共和党院内総務らから、広く祝福された。

 ペンス氏はケンプ氏の選挙戦のためにジョージア州を訪れ、トランプ氏はパーデュー氏のために集会を開いた。

 ジョージア州は、トランプ氏が介入した選挙の一つに過ぎない。

 トランプ氏はまた、2021年1月6日の連邦議会議事堂への襲撃を扇動した容疑をめぐる昨年の弾劾裁判で、弾劾に賛成票を投じた10人の共和党下院議員を標的にしている。襲撃で選挙人団の票の集計は中断されたが、無効にすることはできなかった。

 この10人のうち4人は再選を断念し、トランプ氏を喜ばせているが、他の5人はトランプ氏が推薦する対抗馬と予備選を戦っている。

 トランプ氏はワイオミング州で27日、最も強く批判してきたリズ・チェイニー下院議員の共和党予備選の対抗馬ハリエット・ヘイグマン氏を応援する集会の先頭に立つ予定だ。

 また、トランプ氏はペンス氏を痛烈に批判しており、大統領だった当時、トランプ氏が不正が行われたと考えた州の選挙人団の票を拒否する権限がペンス氏にはあったと主張している。

 ペンス氏はホワイトハウスでトランプ氏へ強い忠誠心を示していたため、一部の関係者はトランプ氏とその側近からの激しい非難に驚いている。

 ペンス氏は、副大統領として選挙人を管理する役割は儀式的なものであり、トランプ氏の要求に一方的に応じる憲法上の権限はないと主張してきた。これには、ほとんどの憲法学者が同意している。

 2024年の共和党大統領選で最初の予備選が行われる予定のニューハンプシャー州での選挙活動でペンス氏は26日、有権者にとって2020年は過去のものだと述べた。

 「われわれは多くの課題に直面しており、バイデン政権はほとんど毎日、国内外で米国を弱体化させる方法を考えているようだ。インフレとガソリン急騰に襲われ、家庭は苦境に立たされており、人々は解決策を求めている。未来に目を向けようとしている」

 ペンス氏は議会議事堂襲撃後、数カ月間、表舞台には出てこなかったが、「米国を再び偉大に」運動と伝統的な保守主義の橋渡しをするために姿を現すようになった。だが、誰もがそれを受け入れているわけではない。

 ペンス氏は昨年、フロリダ州で開かれた「フェイス&フリーダム連合」の会議で、罵声を浴びせられ「裏切り者」と叫ばれた。

 アイオワ州で長年、共和党のコメンテーターを務めてきたクレイグ・ロビンソン氏は、ペンス氏については分からないことが多いという。

 「私の感覚では、共和党は彼を気に入っている。副大統領としていい仕事をしたと思っているが、あの終わり方は後味が悪い」

 しかし、ルベスク氏は、ペンス氏は今でもニューハンプシャー州でトップクラスの人気を誇っており、同州の共和党員の間で多くの関心を集めていると述べた。

 「政治の黄金律はこうだ。最近、私に何をしてくれたか。それが『前を向いていこう』というテーマに込められていれば、それはペンス氏にとって良いメッセージだと思う」

 さらに、「あの1月6日の事態がなければ、彼はトップに立っていたはずだ」と付け加えた。

州選出のマーシー・カプトゥール下院議員(民主党)が、2022年12月9日、オハイオ州トレドでインタビューを受けている。(AP通信/カルロス・オソリオ撮影)

民主党議員が反トランスジェンダーに転換 LGBTQ団体が反発

(2026年09月25日)
2026年8月28日(金)、ワシントンD.C.のワシントン記念塔から見た米国議会議事堂。(AP通信/J・スコット・アップルホワイト撮影)

キルスイッチ、監視、開発停止 議会でAI規制案続々 合意に至らず

(2026年09月21日)
2019年11月29日、ドイツのエッセンで開催されたチューニングとモータースポーツのエッセン・モーターショーで、自動車部品で作られた金属製の頭部が人工知能(AI)を象徴している。国防情報局は、開発中の強力な新技術が戦争や平和につながる決定において人間の判断を迂回することを阻止するために設計された、新たな人工知能戦略の最終調整を行っている。(AP通信/マーティン・マイスナー撮影)

「2020年代末までにAIが人類を滅ぼす可能性」 AI研究者ら警告

(2026年09月17日)
JD・ヴァンス副大統領は、2026年9月14日(月)、メリーランド州アンドリュース統合基地で、エアフォースツーに搭乗する前に記者団に語った。(AP通信/マーク・シーフェルベイン撮影、プール提供)

IT大手のAI規制要請は「トロイの木馬」 バンス副大統領が警告

(2026年09月16日)
2026年8月19日(水)、ワシントンD.C.のワシントン記念塔から見た、ホワイトハウスの新舞踏室の建設工事が続く様子。(AP通信/アレックス・ブランドン撮影)

トランプ氏のホワイトハウス大宴会場計画が左派を激高させる理由

(2026年09月09日)

なぜ3000万人の米国人男性が独身なのか、その数はなぜ増え続けているのか

(2026年09月08日)
路上で携帯電話を手にしている若者のグループ。(写真提供:carballo、Shutterstock経由)

メタの未成年者向け規制、親の8割が支持 インスタ、フェイスブックに利用制限

(2026年09月06日)
ワシントンD.C.にあるジョージ・ワシントン大学のキャンパスにあるジョージ・ワシントンの像。写真提供:Roman Babakin(Shutterstock経由)。

ジョージ・ワシントン大医学部、入学選考で違法な差別 司法省が指摘

(2026年09月03日)
2026年5月1日、ニューヨークのワシントン・スクエア・パークで行われたメーデー集会で演説するニューヨーク市長ゾーラン・マムダニ氏。(AP通信/岩村由紀撮影)

極左「シャンパン社会主義」 反資本主義運動を主導する富裕層出身者ら

(2026年09月01日)
米議員や保護者団体は26日のSNS大手メタ(旧フェイスブック)との画期的な和解を歓迎する一方、子供をインターネット上の被害から守るため、議会はなお連邦基準を制定する必要があると訴えた。

メタ、子供のSNS依存対策で和解、最大171億ドル 州が提訴

(2026年08月29日)
→その他のニュース